SDGs推進、脱炭素普及にも力 岡山同友会 23年度事業計画決定

2023年度の事業計画を決めた岡山経済同友会の総会

 岡山経済同友会(岡山市北区厚生町)は29日、通常総会を同市内で開き、2023年度の事業計画を決めた。引き続き、SDGs(持続可能な開発目標)の推進をテーマとし、イベントの開催などを通じて啓発。脱炭素やBCP(事業継続計画)の普及にも力を入れる。

 SDGsの推進では、岡山県内の企業・団体が活動をアピールする「おかやまSDGsフェア」(8月2、3日・同市)を、産学官で構成する実行委員会の主要団体として初開催。フェアは会場を4ゾーンに分け、企業などが脱炭素やリサイクルといった取り組みをパネル展示などで発信する。企業や学校の活動を顕彰する「おかやまSDGsアワード」への参画を継続。高校生が取り組みを発表するイベント「BeLive」も引き続き開催する。

 カーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)について、県内外で先進的な活動を展開する会社や自治体を視察。感染症や災害を想定した会員のBCP対策を冊子にまとめて4月に発表し、関係機関に配布する。

 組織体制は、金融・地方財政委員会を政策委員会に統合するなど現行の「14委員会1部会」から、「12委員会1部会」に再編。理事会の下には対外的なSDGs活動や大学との連携を狙いに、特命理事2人を新たに置く。

 会員ら約170人が出席。慶応大大学院の前野隆司教授による講演もあった。

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