金谷拓実の14本は「歴3年以上」のベテラン選手がズラリ

国内男子開幕戦に臨む金谷拓実の最新クラブセッティング(撮影/大澤進二)

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 事前(29日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7062yd(パー71)

2月のアジアンツアー「インターナショナルシリーズ オマーン」で優勝した金谷拓実が日本ツアー開幕戦で“凱旋出場”する。キャディバッグの中身をのぞいてみた。

昨年の後半戦からの変更点はなく、1Wはピン「G410 プラス」を継続使用。アマチュア時代に「三井住友VISA太平洋マスターズ」で優勝を飾った4年モノの相棒だが、シャフトのみ「ジ・アッタス」のスペックを7Sから6Xに変更している。「海外に挑戦してから本人の中でスピードを上げたいというのがあって、重さを軽く、フレックスを硬くしました」(ピン・クラブ担当)。

3WとUTも「G410」を長らく使用中で、こちらも変更の様子がない“不動の中継ぎ”だ。

そんな男が、昨夏にアイアンを替えたことには衝撃が走った。プロデビューから長らく使ってきた「i210アイアン」を、7月のセガサミーカップ時に「i230アイアン」にスイッチ。新しいアイアンを本人に渡した翌週に、いきなりスイッチしたというから担当者も驚いたという。「構えたときの“顔”を気に入ってくれて、さらにその操作性と実際の球の飛びがイメージに直結していたそうです。球の高さも出せたのも大きかったと思います」(同担当)。ちなみにシャフトはプロデビュー時から「ロングアイアンの球の高さが出る」(金谷)とダイナミックゴールドの「AMT」を愛用中だ。

ウェッジも「GLIDE FORGED PRO」を3年前より使用中で、海外挑戦にあたってSWのバウンスを10度から8度に変更して開きやすくした。「打感とスピンのかかり具合が好きで、ずっとフォージドモデルを好んで使っています」(同担当)。パターの「シグマ2 アーナ」も「打感が良くて、ボールの転がりのスピードのイメージが合う」(金谷)とこちらも手放せないようだ。

「クラブを変えない」こだわりを感じる金谷拓実の14本(撮影/大澤進二)

新商品が出るたびに新しいモデルにスイッチするケースが多い中で、「クラブを変えない」こだわりの強さが、金谷の強さに直結しているように思える。またそれを温かく見守る契約メーカーの懐の広さも、改めて見直したい。

ドライバー:G410 PLUS ドライバー(9度)
シャフト:UST マミヤ The ATTAS 6 X
フェアウェイウッド:G410 LST フェアウェイウッド(3番)
ユーティリティ:G410 ハイブリッド(19度)
アイアン:G710 アイアン(5番)、i230 アイアン(5番~PW)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド AMT ツアーイシュー
ウェッジ:GLIDE FORGED PRO ウェッジ(52度、58度、60度)
パター:シグマ2 アーナ パター
ボール:ツアーB X ボール

ピン G410 PLUS ドライバー(ロフト9度)(撮影/大澤進二)
ピン G710 アイアン(5番)と i230 アイアン(5番~PW)(撮影/大澤進二)
ピン i230 アイアン(5番~PW)(撮影/大澤進二)
ピン GLIDE FORGED PRO ウェッジ(52度、58度、60度)(撮影/大澤進二)
ピン GLIDE FORGED PRO ウェッジ(52度、58度、60度)(撮影/大澤進二)
ピン シグマ2 アーナ パター(撮影/大澤進二)

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