物価高騰で一人暮らしの大学生に家電リサイクル品が人気

物価高騰が続く中、春から一人暮らしを始める大学生の間で家電のリサイクル品の引き合いが高まっています。東北大学生協と提携するリサイクルショップを取材しました。

仙台市宮城野区にあるリサイクルショップイガラシでは、年明けから新生活応援として買い取りや販売に力を入れています。

川原千夏子記者「東北大学生協と提携するこちらのリサイクルショップでは、一人暮らし向けの冷蔵庫が8000円と破格の値段で販売されています」

店頭にずらりと並ぶ冷蔵庫。更に電子レンジや洗濯機、テレビなど一人暮らしをするには最低限必要な家電6点セットが5万円を下回る価格で販売されています。

リサイクルショップイガラシ五十嵐大樹さん「今新品の値段がとてつもなく高くなっていて、加えて電気代の高騰もありますので中古を探しに来られる方はやはり多いんですけれども、それでもなおかつもっと安いものはないかと聞かれることが多い」

2月の消費者物価指数で、家電の上昇率は前の年の同じ月に比べ14.0%と11カ月連続で上回り高止まりの状態が続いています。

こちらの店では3年前から東北大学生協と提携し、生協の組合員は配送無料になる購入価格を通常は1万円以上のところを5000円以上にして、大学生の一人暮らしを支えます。

倉庫にはこの春に買い取りした100台を超える洗濯機がずらり。買い取りにも変化が見られたと言います。

リサイクルショップイガラシ五十嵐大樹さん「実家に持って帰られる方よりも、置いていかれる方のほうが増えました。少しでも引っ越し代を安くするためというのもあるんでしょうし、燃料代が上がって引っ越し代も高い金額なので、少しでもお金にしようかなという動きはあると思います」

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