広島県内初 府中町で集団暴行「特定少年」の男に懲役6年の実刑が確定 

広島県府中町の商業施設で、男性を集団で暴行するなどした事件で「特定少年」として傷害などの罪に問われた19歳の男について懲役6年の刑が確定しました。

「特定少年」の実刑判決確定は県内で初めてです。

広島市東区の無職の男(19)は2022年6月、少年ら5人と共謀し府中町の商業施設の立体駐車場の屋上で男性(当時19歳)を取り囲み、暴行を加えた傷害などの罪で「特定少年」として起訴されていました。

被害者の男性は暴行から逃れるために屋上から飛び降り左目を失明するなどの後遺症が残っています。

今月14日、広島地裁は男について

「ほとんど無抵抗の被害者に対し面白半分に一方的に暴行を加えた」

「特定少年であり責任ある大人としてのふるまいが期待される年齢の被告人に対し監護処分を選択することは社会的に許容しがたい」

などと指摘し懲役6年の判決を言い渡しました。

広島地裁によりますと今月28日の期限までに検察側と弁護側の双方から控訴がなかったことから懲役6年の判決が確定したということです。

2022年4月に改正少年法が施行されて以降18歳、19歳の「特定少年」に対する実刑判決の確定は県内で初めてです。

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