三華が一関・花泉に工場新設 鉛蓄電池のリサイクルを予定

協定書を取り交わした松本剣代表取締役(右)と佐藤善仁市長

 環境技術開発などを手がける三華(みはな)(横浜市、資本金4500万円、松本剣代表取締役)は、一関市花泉町油島に工場を新設する。使用済み鉛蓄電池のリサイクルを行う。12月に稼働し、10人程度の新規雇用を見込む。

 液晶用ガラス基板製造の倉元製作所(宮城県栗原市)花泉工場内の1棟(鉄骨造り平屋約6千平方メートル)を有償で借り受ける。リサイクル企業から鉛蓄電池の鉛成分を買い取り、精錬して金属の塊に再生、海外の合金メーカーなどに販売する。鉛蓄電池は自動車やバイクなどに使われる。

 28日に一関市役所で立地協定調印式を行い、松本代表取締役は「持続可能な循環型社会を目指し、地域に密着した企業として事業を進めていく」とし、佐藤善仁市長は「資源・エネルギー循環型まちづくりという市の理念にも合う。雇用の創出や地域の活力を生み出してほしい」と期待した。

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