大村市と長崎県eスポーツ連合(樋口益次郎代表理事)は28日、対戦型ゲームを活用した地域活性化や競技の普及などを目的とした、県内初の包括連携協定を締結した。
協定ではeスポーツの普及促進をはじめ、教育や介護・福祉、地域活性化などの分野でさまざまな取り組みを推進。市は今後、大村ボートレース場での大会開催やeスポーツ拠点の整備、ゲームを生かした健康増進や関係人口増などに取り組みたいとしている。
市役所であった締結式で園田裕史市長は「eスポーツの“聖地”として大村ボートを活用しながら発信し、高齢者の健康寿命延伸などeスポーツの可能性も広げていきたい」とあいさつ。樋口代表理事は「地域課題の解決に取り組むことで、eスポーツを通じた地方創生モデルの成功事例として認知されれば」と期待を述べた。
格闘ゲーム「鉄拳7」のエキシビションもあり、プロゲーマーの「チクリン」選手が登場。新年度から正式な部活として活動を開始する県立大村工業高のeスポーツ隊「虎徒(こと)の刃」の生徒らと対戦した。同校2年の森丈央さん(17)は「eスポーツは男女や体格に関係なく平等に楽しめる。その魅力が自分の出身地から広まっていけばうれしい」と話した。