重い心臓病を患う1歳の女の子 移植手術のためアメリカへ出発

重い心臓病を患う1歳の女の子が、心臓移植手術のため家族とアメリカに出発しました。母親の出身地の仙台市などで両親らが募金活動を行い、アメリカでの受け入れ準備が整いました。

父親佐藤昭一郎さん「(1年前は)渡米できることを想像できませんでしたが、皆さんのおかげで飛び立てることに感謝の気持ちと、いよいよだなという気持ちを新たにしています」
母親佐藤清香さん「(移植に)踏み出せたことをうれしく思っています」

佐藤葵ちゃん(1)は重症心不全を抱えていて、補助人工心臓などを着け2022年6月から埼玉県の病院に入院していました。

30日午前6時過ぎ、担当医師らに見送られ救急車で病院を出発し、羽田空港で母親や医療スタッフと共に医療用のチャーター機でアメリカに向けて飛び立ちました。
その後、父親も民間の航空機でアメリカに渡りました。

今後、葵ちゃんは現地の病院に入院し移植に必要な検査を行い、待機リストに登録して移植手術を待つことになります。

移植手術に当たっては5億円を超える費用が必要でしたが、両親らが仙台市などで募金活動を行い、2022年12月に目標額を達成していました。

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