神奈川の金融機関でも広がるベア…若手職員の処遇は、さらに手厚く改善

 神奈川県内の金融機関でも賃上げの動きが広がっている。地銀最大手の横浜銀行(横浜市西区)は、8年ぶりに基本給を底上げするベースアップ(ベア)を実施する。春闘で労働組合の要求に満額回答で応じた。川崎信用金庫(川崎市川崎区)も28年ぶりのベアを決めた。若手職員の処遇については、さらに手厚く改善する。

 ともに足元の物価上昇に対応し、人材の確保が狙い。非正規の賃金も引き上げる予定という。

 横浜銀は7月から、全行員約4400人を対象に基本給を平均2.5%引き上げる。年2回の賞与も9年ぶりに増額し、組合の要求通り前年度比5%上積みする。定期昇給と合わせて約6%の賃上げとなる。

 営業店に勤務する千数百人の若手行員に対しては、基本給をさらに月1万円引き上げる。新卒初任給も11年ぶりに増額し、総合職で大卒が1万5千円増の22万円、大学院卒が1万2千円増の23万5千円とする。

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