裁判員制度について経験者と法曹三者が意見交換 仙台地裁

裁判員制度が始まって14年です。裁判員を経験した人の意見を制度の改善に生かそうと、仙台地方裁判所で意見交換会が行われました。

意見交換会には裁判員の経験者2人と裁判官、検察官、弁護士が参加し、裁判の分かりやすさや裁判員を務めることの負担の大きさについて話し合いました。

裁判員の経験者からは「理解が難しいと思っていた事件内容について丁寧な説明があり分かりやすかった」「加害者と被害者の思いを聞くなど普段できない経験ができて良かった」といった意見が出た一方「裁判員制度の認識が薄れてきているので、より伝えることで参加しやすくなるのではないか」「遠方からの参加は時間的な負担があり、裁判員を辞退する要因になるのではないか」といった意見も出されました。

仙台地裁の石橋直幸裁判官は「裁判員裁判がより良いものになって国民が参加できるように努めたい」と話していました。

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