BAUDプロジェクトは、ICEX Trade and Investmentのスペインへの投資プログラムのもと、スペイン産業・貿易・観光省がスポンサーとなり、航空物流ミッションにおける無人航空システム（以下：UAS）の運用安全性と効率性を高め、U-Spaceへの統合を可能にすることを目的としている。
EHang社とCATECは、1年にわたる産業研究の末、自律型空中ビーコンを開発し、プロジェクトの目標を達成した。このビーコンは、全地球航法衛星システム、EGNOS（ヨーロッパ静止航法オーバーレイサービス）およびGalileoを使用して、より正確で包括的なUAS測位を提供するとともに、U-SpaceシステムでUASステータス、リモートE ID（電子識別）など戦術情報を提供している。
BAUDプロジェクトの飛行試験キャンペーンは、CATECのATLAS（Air Traffic Laboratory for Advanced Unmanned Systems：先進無人システム航空交通研究所）試験飛行センターで、EHang Falcon B（ロジスティクス）自律飛行体2台を使用して実施された。開発された自律型空中ビーコンは、EHang社の無人航空機だけでなく、あらゆるUASに適用可能で、U-Spaceシステムとのインテリジェントな統合により、ヨーロッパ空域でのUASの安全運用を実現するとしている。
EHangヨーロッパ・ラテンアメリカのCOOであるVictoria Xiang氏は、次のようにコメントしている。
Xiang氏：BAUDプロジェクトが成功し、すべての目標と目的を達成したことを発表できることをうれしく思います。EHangは、スペインにおけるUAS分野の研究・開発・投資における官民連携の機会を歓迎します。これにより、EHangはいくつかの革新的なプロジェクトを実行し、EHangの世界をリードする技術とアーバンエアモビリティに関する豊富な国際経験を共有し、ヨーロッパでの幅広い技術協力ネットワークを強化することができました。
