怠慢…男性職員、書類放置し公用車が車検切れ 181キロ走ったある日…男性職員が机整理、書類出てきて発覚

さいたま市役所=さいたま市浦和区常盤

 埼玉県さいたま市は17日、自動車検査証(車検)の有効期間満了後に公用車1台を公務で使用したと発表した。荷物の搬送などで使用するワンボックスカーで、車検切れは1月31日~2月24日の25日間、職員6人が計8回運転し、約181キロ走行した。車検切れ中の事故はなかった。

 市庁舎管理課によると、同課の男性職員が昨年11月8日、自賠責保険証明書を受領後、引き継ぎをせずに放置し、車検手続きを怠った。同職員が2月24日、机の整理をして書類を見つけ、車検の有効期間が1月30日に満了していたことが判明した。週明け後の2月27日、浦和署に届け出た。同課は当該車両の使用を中止し、市の管理する全ての公用車1067台で、車検切れのないことを確認した。今後、車検満了日の毎月の確認や複数職員による手続きの確認を徹底する。

 渋谷貴之財政部長は「市民の皆さまに深くおわび申し上げます。再発防止を徹底します」と述べた。

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