ラオスの伝統織物や刺しゅう作品「素晴らしい技術知ってほしい」 京都のギャラリーで展示販売

ラオスの織物の魅力を伝えるインタヴォンさん(京都市左京区・ギャラリー「桜谷町47」)

 ラオスで作られた伝統的な織物や刺しゅうの作品を展示、販売する「ラオスの手仕事 想像の動物」が29日、京都市左京区鹿ケ谷のギャラリー「桜谷町47」で始まった。色鮮やかで繊細な文様の品が並び、丁寧な仕事ぶりを伝えている。

 ラオスで図書館開設や本の普及に取り組んでいるNPO法人「ラオスのこども」(東京都)が毎年、京都市内でテーマを変えて催している。

 今回はナーガやガルーダと呼ばれる動物をはじめ、仏教の信仰に深くかかわる文様の布が数多く並ぶ。スカートやショールとして身につけ、部屋の装飾にも使えるという。素朴な風合いの刺しゅうを施したコースター、小物入れなど土産物として人気の品もある。

 作品は伝統の技を継承するために設けられた民間の職業訓練センターで働く女性が手がけた。物価の急騰で生活が困窮する人も増えているという。

 同法人の代表でセンターの運営も担うラオス出身のチャンタソン・インタヴォンさん(東京都)は「ラオスに素晴らしい技術が伝わっていることを知ってほしい」と話している。収益は教育分野の支援、製作した女性の収入に充てる。

 4月3日まで。午前11時~午後6時。入場無料。同法人090(2302)8557。

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