韓国紙「TPP全加盟国が英国加入で合意...欧州にまで影響力拡がる」 韓国の加入は?

聯合ニュースなど韓国各紙は、日本メディア報道をもとに、CPTPP(環太平洋パートナーシップ)の11加盟国は31日、オンライン会議を開き、英国の新規加入に合意したと報じた。

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報道によると、2018年に発足したCPTPPの加盟国が増えるのは初めてで、アジア・太平洋諸国以外の国が加入するのも初めてだ。

英国のCPTPP加入は、7月15~16日にニュージーランドで開かれる定例会議で正式に承認されるとみられる。

後藤繁雄日本経済再生担当相は「自由貿易と開放的で競争的な市場が地域を越えて広がることは非常に意味がある」と評価した。

英国はブレグジット(Brexit-英国のEU離脱)以降、新たな輸出市場を確保するためにアジア・太平洋地域に力を入れており、日本が主導するCPTPPに2021年2月に加入を申請した。

聯合は「経済大国である英国の加入により、CPTPPがヨーロッパにまで影響力を拡大した」と伝えている。

CPTPPはアジア・太平洋地域の国々が結成した多国間自由貿易協定(FTA)だ。米国がドナルド・トランプ前大統領の任期中に環太平洋経済連携協定(TPP)から脱退すると、日本の主導のもとに、カナダ、オーストラリア、メキシコ、ペルー、ベトナムなど残りの国によって形成された協定だ。

現在、中国や台湾、エクアドル、コスタリカなどが加入を申請した状態であり、韓国も加入を推進している。

韓国の経済紙チョソンビズは先立って、「これまで日本は既存のCPTPP会員11カ国の中で唯一、韓国の加入について曖昧な態度を示してきた」としつつ、最近行われた日韓首脳会談により、「前政権(文在寅政権)時代にこじれた韓日関係が改善されるとの期待が高まる中、韓国のCPTPP加入にも青信号が灯ったという評価が出ている」などと伝えていた。

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