新城、5打差を逆転し4度目の栄光 「風に神経使ったが、18ホール集中できた」 全琉アマゴルフ・一般部門

 第61回全琉アマチュアゴルフ選手権大会(主催・県ゴルフ協会、琉球新報社)は最終日の30日、本部町のベルビーチゴルフクラブで各部門(いずれもパー72)の決勝が行われた。一般(6509ヤード)は3位からスタートした東北福祉大の新城ディラン唯人(ベルビーチ)が72のイーブンパーで回り、5打差をひっくり返して逆転で4度目の優勝を果たした。2019年から3連覇し、昨年は別の大会予選のため出場していなかった。女子A(6233ヤード)は新垣くらら(カヌチャ)が塚原茉里香(フリー)とのプレーオフを制した。50歳以上で競うシニア(6509ヤード)は阿波根直哉(パームヒルズ)が2オーバーの74で回り、初制覇した。60歳以上で競うミッドシニア(6233ヤード)は呉屋幸二(PGM)が1位。女子B(5540ヤード)は金城円(美らオーチャード)が2連覇をつかんだ。決勝は一般58人、シニア34人、ミッドシニア33人、女子A16人、女子B16人が頂点を競った。

 新城ディラン唯人が5打差をひっくり返して逆転勝利し、4度目の栄冠をつかんだ。大会初日に79と出遅れたが2日目は73、決勝はイーブンパーの72と尻上がりにスコアを伸ばした。「初日は気の緩みがあった」と自戒。「新しいドライバーを試してみたが結構感覚が変わってしまった」と手になじまなかったことを明かした。

 5打差の大きなビハインドで決勝を迎えるのは初めてといい、「やってやるぞという気持ちは最初から最後まで切らさなかった」。ハーフを終えた時点で上門貞夫と並び、2打差で與儀聖夏を追った。ここからパー4の12番で他の2人がスコアを崩す中、踏ん張ってパーとしトップに立った。

 さらにパー5の14番が明暗を分けた。バンカーにつかまったものの、リカバリーショット後のパットがさえてバーディーとし、與儀との差を広げた。全体を通し「ころころ変わる風を読むのに神経を使ったが、18ホール集中して回れた」と納得のプレーだった。

 東北福祉大に通い4月からは3年生。「日本学生、日本アマ、日本オープン出場が目標」と意欲を燃やし、「今年1年を一番大事な年として捉えている」と挑戦者としての気持ちをたぎらせる。

 (大城三太)

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