「メンタルは結構やられた」 渋野日向子はカットライン上63位

グリーンに苦労するも終盤に2つバーディを獲り返した(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇DIOインプラントLAオープン 初日(30日)◇パロスバーデスGC (カリフォルニア州)◇6258yd(パー71)

2バーディ、4ボギーの「73」で回った渋野日向子は「だめっすね。メンタルは結構やられた」と悔しがった。

同じコースだった2022年「パロスバーデス選手権」の大会初日に5オーバー「76」をたたいて涙を流した時よりスコアを3打減らしたものの、ポアナが混じるグリーンの攻略に及第点はつけられなかった。「耐えていたけど、途中ボギーがポンポンと来てプチッとなっちゃったりして。ショットで乗せても3パット。すごくショックを受けながらやっていました」。ボギーを先行した10番で好感触をつかめなかったパッティングの調子はそのまま続いた。

短いパットを外してうつむく場面も多かった(撮影/田辺安啓(JJ))

折り返しの1番で3パットのボギー。「最後まで嫌な感じはあった」というが、「後半の途中から打ち出しを意識したら良くなった。(1m強のバーディチャンスを外した)6番も打った感触は良くて『あれ?』という外し方」。ショットも終盤から復調し、4番では4UTで打った2打目がピン右3m強に寄ってバーディを奪取。7番(パー5)はピン横2mにつけてバーディとした。

「グリーンに一苦労させられて自分のパッティングはできなかったけど、最後まで諦めずに2オーバーまで戻せて良かった。後半は落ち着いてショットはできたかな。諦めないように頑張りました」。オーバーパーではあるが、短いパットを5回外してのスコア。「あしたのショット次第ですけど、そんなに悪いイメージを持っているわけではない。しっかり攻められるところは攻めて、ができれば」と午前8時6分(日本時間4月1日午前0時6分)スタートの第2ラウンドを見据えた。

終盤にかけてショットもパットも復調した(撮影/田辺安啓(JJ))

2オーバー63位は現時点でカットライン上。「あしたもアンダーを出さないと予選通過できない位置にいる。ショットでいい位置につけてバーディを獲りたいです」。前週は予選落ちの危機からトップ10入りした。粘りのプレーで盛り返しを誓う。(カリフォルニア州パロスバーデス・エステーツ/石井操)

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