TXでサイクルトレイン 初の実証実験、需要創出狙う

サイクルトレインに自転車を解体せず乗り込む参加者=つくば市研究学園のTX研究学園駅

つくばエクスプレス(TX)を運行する首都圏新都市鉄道(東京)と京成トラベルサービス(千葉)は25日、TXの南千住・八潮-研究学園駅間で自転車を解体せず車内に持ち込める「サイクルトレイン」の実証実験を行った。28人が参加し、車内に自転車を乗せて、利便性などを検証した。

TXでのサイクルトレイン実証実験は初めて。サイクリストの利便性向上や、新たな需要創出を図る狙い。

この日は、特別列車(6両編成)に参加者1人につき1台の自転車を持ち込んだ。車内では手すりに自転車を立てかけてバンドで固定した。

TX研究学園駅で降車した参加者は、茨城県土浦市や大洗町方面など、個人で決めたルートを走り楽しんだ。

霞ケ浦方面を走った東京都、会社員、清水達生さん(25)は「3時間に1本でも(サイクルトレインが)あったら利用してしまう。割増料金でも乗りたい」と話した。

高校を卒業して春休み中の東京都、片岡蓮さん(18)は大洗方面まで自転車を走らせた。「県内に来るのは初めて」と言い、「(サイクルトレイン)が日常的にあったら良い。知らない場所に行くことも増えると思う」と期待した。

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