南紀白浜コーヒーを販売 2日から道の駅志原海岸

4月2日から和歌山県白浜町日置にある道の駅志原海岸「海来館」で販売される「南紀白浜コーヒー」

 和歌山県白浜町日置にある農場「南紀白浜ファーム」で栽培されているコーヒー「南紀白浜コーヒー」が4月2日から、同町日置の道の駅志原海岸「海来館(みらいかん)」で販売される。発売初日の午前10時~午後2時には同館玄関前テントで試飲がある(先着100人)。

 「おいしいコーヒーを南紀白浜から世界へ流通させたい」と話す農場の青木孝尚代表(58)。標高130メートルの山中の自然豊かな土地でコーヒー園を始めて3年目になる。園内にある4棟のハウス(計約13アール)の中で、「ティピカ種」という品種のコーヒーの木を計313本植えて栽培している。

 国内産のコーヒーは珍しいことから、全国から注目されており、過疎化が進む地域の住民からは、地域再生の起爆剤になる可能性があると期待されている。

 販売を始めるのは、コーヒー豆(20グラム2千円)、コーヒーの実(50グラム1404円)、コーヒーの葉(10グラム1404円)。価格はいずれも税込み。

 爽やかな酸味があるコーヒーは、専門家たちから高評価を受けているという。抗酸化物質が含まれており、生活習慣病の予防などが期待されるという葉と実は、主に茶として飲まれている。

 今年の夏までに農場にある事務所2階でコーヒーが飲めるカフェをオープンする計画がある。

 青木代表は「コーヒーで地域を盛り上げていきたい。そのためにもまず地元の人に一度飲んでもらいたい」と話している。

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