国重文の仏像 35年ぶり公開へ 美作・安養寺、4月2日

秘仏の開扉をPRするポスター

 美作市重要無形民俗文化財・安養寺会陽で知られる安養寺(同市林野)で4月2日、国重要文化財・木造十一面観世音立像が35年ぶりに一般公開される。

 木像は鎌倉初期の作とされ、ヒノキの寄せ木造り。高さは108.5センチある。本来は33年ごとに開扉される秘仏で、前回は1988年に公開された。今回は新型コロナウイルスの影響で2年延ばして行う。

 午前9時から観音堂で、広島・宮島にある真言宗御室派大本山・大聖院座主の吉田正裕僧正を導師に法要。正午から午後5時ごろまで一般公開する。法要への参列は自由にできる。横田弘雲住職(60)は「仏様とのご縁を結びにお参りください」と話す。

 問い合わせは安養寺(0868―72―0229)。

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