救急医療体制の充実向け 都の救命救急センターに2医療機関を新たに指定

暮らしに役立つ情報をお伝えするTOKYO MX(地上波9ch)の情報番組「東京インフォメーション」(毎週月―金曜、朝7:15~)。今回は救急医療体制の充実を図るため新たに二つの医療機関を救命救急センターに指定したことについてや、東京の伝統工芸品を紹介する特別企画「職人のいぶき」で美しいフォルムと100年でも使える実用性が愛される東京打刃物を紹介しました。

◆2医療機関を新たに指定 東京都の救命救急センター

東京都は、救急医療体制の充実を図るため、新たに二つの医療機関を、救命救急センターに指定しました。

新たに救命救急センターに指定されたのは、一つは、港区西新橋にある東京慈恵会医科大学附属病院で、救命救急センター指定病床数は20床です。

もう一つは、練馬区にある順天堂大学医学部附属練馬病院で、救命救急センター指定病床数は26床です。

今回の指定によって、都の救命救急センターは、28機関になりました。

救命救急センターの一覧は、福祉保健局のウェブサイトに掲載されています。

関連リンク
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/03/20/05.html
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kyuukyuu/taisei.html

◆特別企画「職人のいぶき」 #38 東京打刃物

東京の伝統工芸品を紹介する特別企画「職人のいぶき」。今回は、多くの職人たちからも愛用される、東京打刃物です。

美しいフォルムと、100年でも使える実用性が愛される、東京打刃物。
刀鍛冶の技によって鍛え上げられた、その刃は、日本刀のような切れ味を宿します。
その繊細な技巧からは、職人たちの息遣いが聞こえてきます。

江戸時代の刀鍛冶に端を発し、現在では、鋏や包丁の製造販売を行う、「正次郎鋏刃物工芸」。
今も受け継がれているのが、日本刀の製造に用いられた、「総火造り」。型を使用せず、熱した鉄を叩いて形作ります。

その伝統を今に伝えるのが、6代目の石塚祥二朗さん。

(石塚祥二朗さん)「最初は、細長い四角い鉄で、それをどんどん叩いていくことによって、包丁の形に仕上げていく。叩くときは大変ですが、それだけ密度が濃くなって、良い鉄だけが残っていくので、切れ味も良く、研ぎやすくなる。そこが手打ちの良さだと思います」

槌を振るうほどに鉄が凝縮され、密度の高い丈夫な刃となります。

完成した刃を再び火にかける、焼き入れ。このときの温度が、仕上がりを左右します。

(石塚祥二朗さん)「色で(温度を)見るんですけが、夕日が地平線に沈んできたぐらいの、ちょっと赤色から黒になってきたぐらいの温度が、おおよそ800~850℃ぐらいと(自分は考えて)、その色に合わせてやっています」

熟練の職人でも、本当に満足できるものは、年に数本程度の、繊細な作業。高温で熱した鉄を急激に冷やすことで、耐久力が向上し、上質な刃物へと生まれ変わります。

(石塚祥二朗さん)「同じ包丁を作っていても、買ってもらった人や、研ぎ直したときに『こんな感じが良いんだけど』と言われたものをなるべく思い出しながら、ちょっとここの叩き方を変えてみようとか、そういうことを心得ながら、少しずつ形を変えて、一人ひとりに合うものができればいちばんいいと思っています」

時代に合わせた使いやすさを。そこには、職人のいぶきが感じられます。

包丁のほかにも、ナイフや裁ち鋏など、用途も豊富な東京打刃物。正次郎鋏刃物工芸の商品をはじめとする東京の伝統工芸品は、オンラインショップ「小粋屋東京」でも取り扱っています。

「職人のいぶき」の映像は、東京都の公式動画チャンネル「東京動画」、そして番組ウェブサイトで見ることができます。

関連リンク
https://tokyoteshigoto.tokyo/studio/shojiro-hasami-hamono/
https://www.rakuten.ne.jp/gold/koikiya-tokyo/

番組名:東京インフォメーション
放送日時:毎週月―金曜 7:15~7:20
キャスター:杉浦みずき、白戸ゆめの
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/tokyoinfo/

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