トラックを障害者アートで装飾 シーアール物流 共生社会実現訴え

共生社会の実現を訴えるシーアール物流のラッピングトラック

 運送業のシーアール物流(岡山市北区大内田)は31日、就労継続支援A型事業所「ありがとうファーム」(同表町)で働く障害者アーティストの絵をラッピングした3トントラックのお披露目会を本社で開いた。4月から岡山、倉敷市内を走らせ、全ての人が自分らしく生きられる共生社会の実現を訴える。

 いずれも障害者アーティストの「しゃけ。」さん(23)、カイトさん(37)が手がけた作品を採用し、荷台の両サイドと背面に犬と子ども、子鹿などをデザイン。「イキイキと自分らしく」「『自分らしさ』輝く。」といったメッセージを記した。ライセンス契約を結んでおり、使用料の7割がアーティストの収入に充てられる。

 社会貢献活動の一環。今後、ラッピングする作品を替えたり、トラックの台数を増やしたりする計画もあるという。

 お披露目会には関係者ら約50人が出席。大久保泰造社長は「“走るミュージアム”として街中を運行し、障害の有無を超えたフラットな社会の実現に貢献したい」と話した。

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