9選挙区で無投票 和歌山県議選、戦後最少の立候補

出陣式でガンバローコールをする支援者(31日、和歌山県西牟婁郡選挙区で)

 統一地方選の前半戦となる和歌山県議選(4月9日投開票)が31日告示され、14選挙区の定数42に49人が立候補した。うち、選挙戦となるのは西牟婁郡など5選挙区だけで、田辺市、日高郡を含む9選挙区は無投票。立候補者数は戦後最少、無投票選挙区数は最多となった。

 受け付けは午前8時半から、各振興局などであった。日高郡選挙区以南5選挙区のうち選挙戦となったのは2選挙区。西牟婁郡(定数2)では自民と共産の現職、無所属新顔の3人が立候補した。戦後、無投票になったことがなく、今回も激戦が予想される。新宮市(1)では、ここ2回連続で無投票だったが、今回は自民現職と無所属新顔が立候補した。

 一方、立候補者数が定数を超えていないのは3選挙区。前回も無投票だった田辺市(3)は自民2人と立憲民主1人のいずれも現職が立候補した。東牟婁郡(2)で立候補したのは自民現職2人のみで20年ぶりに無投票となった。日高郡(3)でも、立候補したのは自民現職3人にとどまっている。

 このほか、和歌山市(15)で18人、御坊市(1)で2人、紀の川市(3)で4人が立候補し、選挙戦になった。海南市・海草郡(3)、橋本市(3)、有田市(1)、岩出市(2)、伊都郡(1)、有田郡(2)は無投票。

 1947年の選挙では定数44に145人が立候補したが、減少傾向が続き、直近2019年と15年の選挙では戦後最少の52人。今回、初めて50人を下回る。無投票選挙区数は過去最多だった1991年と2007年選挙の8を上回り、定数の半数近くの20人が無投票当選。

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