圏央道、茨城・坂東-境古河IC間で4車線化供用開始 渋滞解消に期待

首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の坂東インターチェンジ(IC)-境古河ICと幸手IC-久喜白岡ジャンクション(JCT)間が31日、これまでの2車線から4車線に増やされ、供用が開始された。4車線化に伴い、最高速度は従来の時速70キロから80キロに引き上げられた。懸案だった渋滞解消に期待がかかる。

坂東-境古河間は延長9.1キロ、幸手-久喜白岡間は同8.5キロ。4車線化で慢性的な交通渋滞の解消が見込まれるほか、交通事故や維持補修工事に伴う通行止めが減少し、交通の円滑化が進む見通し。

茨城県内一部区間の4車線化を受け、大井川和彦知事は「圏央道の利便性や安全性が向上し、本県における企業立地や観光振興などがより進むことが期待される」との談話を出した。

圏央道では2019年3月から、久喜白岡-大栄JCT間の92.2キロ区間で4車線工事が進められている。このほかの区間は、大栄-神崎、稲敷-阿見東、牛久阿見-つくば中央、五霞-幸手が24年度までに4車線化を予定。神崎-稲敷、阿見東-牛久阿見、つくば中央-坂東、境古河-五霞が早ければ25~26年度中に4車線化する見込みだ。

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