山崎氏、和気町スポーツ振興監に 甲子園6度「地域元気づけたい」

山崎慶一氏

 高校野球の指導者で城東、学芸館高を計6度の甲子園に導いた山崎慶一氏(65)が1日付で岡山県和気町のスポーツ振興監に就任した。スポーツを通じた地域活性化を進める町が招へい。山崎氏は「これまでの経験を生かし、少子化が加速する地域を元気づけたい」と話している。

 単年度契約で、和気町体育館に勤務し、和気閑谷高野球部の強化にも携わる予定。2月に就任を打診した太田啓補町長は「優れた指導力、人脈が町のスポーツ振興、高校の魅力化の大きな力になる」と期待を示した。

 山崎氏は邑久高、日体大卒。1987年に開校した城東高の初代監督を務め、90年夏に県内の公立普通科として戦後初となる甲子園に出場。96年センバツは4強入りした。学芸館高では2015年に夏の甲子園初出場を果たし、19年から女子硬式野球部を率いていた。

 同高を3月末で退職。女子野球部の後任監督には猪原教正部長(40)が就く。女子野球の社会人チーム「瀬戸内ブルーシャインズ」の代表、総監督は継続する。

© 株式会社山陽新聞社