ひたちなか海浜鉄道湊線の延伸 工事認可申請を延期 国が認定

ひたちなか海浜鉄道湊線(資料写真)

茨城県ひたちなか市を走る市出資の第三セクター、ひたちなか海浜鉄道湊線(勝田-阿字ケ浦駅、14.3キロ)の延伸を巡り、市は31日、工事計画をまとめた「工事施工認可」の申請再延期が同日付で国から認可されたと明らかにした。大谷明市長は3月1日の市議会定例会で、コロナ禍や物価高騰などを理由に申請を再延期する方針を表明し、31日が申請期限だった。新たな申請期限は2024年3月31日となった。

延伸計画は、終着阿字ケ浦駅から国営ひたち海浜公園西口付近まで約3.1キロを延ばし、新駅二つを設置する。事業費は約78億円で、21年1月に国から延伸事業が許可された。市は当初、22年1月までの認可申請を目指したが、新型コロナウイルスのために協議が遅れ、期限延長を国に申請。23年3月末が再び期限になっていた。

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