アジアゾウの赤ちゃん、生まれたゾウ! アフリカンサファリで10年ぶり【大分県】

元気いっぱいの赤ちゃんゾウ「ミーナ」。母親のソイにずっとついて回っている=奥別府のアフリカンサファリ

 【別府】奥別府のアフリカンサファリ(神田岳委園長)でアジアゾウの雌の赤ちゃんが生まれた。10年ぶり、2例目の誕生。国内の個体数自体が少ないことに加え、マッチングが難しいため、ゾウの出産は今回を含めて九州で3例しかない。5月下旬から一般公開する予定。

 赤ちゃんが生まれたのは3月13日。現在、体の高さが約1メートル、体重114キロ。順調に成長すれば2歳ほどで乳離れし、その後は体重約3トン、体の高さは約3メートルまで大きくなる。タイ語で3月を意味する「ミーナ」と名付けた。

 母親のソイ(27歳)は2011年に父親のテム(39歳)と共に輸入された。ミーナは母乳をよく飲み、1日1キロずつ体重を増やしていくなど成長は順調。「よく動いていて、おてんばになりそうです」と堀江潤三飼育部長。

 「一つの動物園で2頭以上のゾウを繁殖させることができたのは国内では珍しく、九州では初めて。喜びはひとしお」と神田園長。「ミーナは母親にずっとついて回っている。仲むつまじい姿を公開まで楽しみにしていて」と話している。

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