川徳、再出発 きょう新会社に移行、本館の売り場を刷新へ

新会社に移行し、再出発するカワトク

 盛岡市の川徳は1日、官民ファンドが出資する新会社「川徳」に移行する。カワトク本館の売り場を大幅に刷新するほか、グループ3社を再編して組織をスリム化。全国的に百貨店が苦境にある中、「盛岡の顔」となる老舗百貨店の集客力をいかに高めるか、新体制で再出発を図る。

 新会社は中小企業支援の官民ファンド・ルネッサンスキャピタル(東京)が主導して設立。百貨店の経営戦略や人材育成に精通した外部人材を登用し、カワトクブランドを残したまま再建を図る。社長は引き続き荒道泰之氏(66)が務める。

 リニューアル計画では「生まれ変わる 新・川徳」をコンセプトに売り場を改装。フロアが分かれる紳士・婦人服売り場を一体化する方向で、大手アパレルメーカーなどと検討を重ねている。屋上を活用した、にぎわい空間づくりの構想もある。

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