畑岡奈紗は無傷の5バーディで3位浮上 「いい感じに振り切れている」

13番のバンカーショット。第2ラウンド唯一のピンチをしのいでノーボギーで回った(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇DIOインプラントLAオープン 2日目(31日)◇パロスバーデスGC (カリフォルニア州)◇6258yd(パー71)

首位と2打差の4アンダー4位で発進した畑岡奈紗は5バーディ「66」で回り、1打差の通算9アンダー3位で決勝ラウンドに進出した。前半11番でピン奥1.5mを沈めてバーディとして幸先良くスタートを切り、勢いに乗った。

「天気が良くなってきて風も穏やかだったので、5つぐらいは伸ばしたいと思っていた」。高低差25yd以上の打ち下ろしとなるパー3の13番で、グリーン左のカードバンカーに入れてピンチを迎えたが、難なく2m弱につけてパーセーブ。「右足がバンカーの外に出るか出ないかぐらいで。結局、両足ともにバンカーに入れて打ちましたけど(グリーンの)ライが上りで、ピンまでの距離があったから飛ばせた」としのぎ、次の14番で2つ目のバーディを奪った。

この日も入念なマネジメントで安定したプレー(撮影/田辺安啓(JJ))

ショットはスピンコントロールだけを気にかけ、「短い距離を大きいクラブで抑えて打ったのが良かったんじゃないかな。フルショットだと(バックスピンで)戻ってきちゃう」と初日からの戦略は変えていない。後半6番のバーディで首位に並んだ時は「リーダーボードを見ていなかった。自分のゴルフに集中できていたのかな」。

ティショットは全てフェアウェイを捉え、グリーンを外したのは2ホールだけ。「すごく安定していたラウンドだったかな」と満足そうに振り返る。7番(パー5)は206ydを4UTで2オンさせたものの、3パットのパーと悔やむ場面もあったが、最終9番では141ydを8Iでピン手前5mにつけてバーディパットをしっかりカップインさせた。

スターターが畑岡の名前をうまく発音できず、和やかな雰囲気に(撮影/田辺安啓(JJ))

2日間を通じてのフェアウェイキープ率は96%(27/28)、パーオン率は80.6%(29/36)。「いい感じに振り切れている。まだ半分。決勝ラウンドも頑張りたいなと思います」と力を込めた。(カリフォルニア州パロスバーデス・エステーツ/石井操)

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