涙したグリーンで「迷走しなかった」 渋野日向子は今週も2日目に巻き返し

この日はパッティングでの迷走はなかった(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇DIOインプラントLAオープン 2日目(31日)◇パロスバーデスGC (カリフォルニア州)◇6258yd(パー71)

米ツアーのルーキーイヤーに“ズタボロにさせられたコース”で、渋野日向子が1アンダー29位で週末に駒を進めた。1年前、ポアナ芝が混じるグリーンに悪戦苦闘して涙の居残り練習を行った会場。この日は「ストロークがちょっと緩んでいる感じがあったので、そこに気を付けて」と意識し、後半16番(パー5)で5mをねじ込むなど27パットに収めた。

冷静に傾斜を読んでジャッジした(撮影/田辺安啓(JJ))

前半は出だし2ホールでバーディ2つを奪取したが、5番で痛恨のダブルボギーを喫した。ティショットを左に大きく曲げてペナルティエリアに入れ、3オン3パット。「頑張ればパーで行けたし、ボギーでも上がれた。最初の2つの貯金があってよかった」と悔やんだ。

すべてが納得とはいかないが、グリーン上の感触はいい。「パッティングはあんまり迷走することはなかったかな」。6番(パー3)でバーディチャンスを外した後、7番(パー5)、8番と連続バーディにして「しっかり切り替えて出来た」と振り返った。コースへの“リベンジ”と言える予選通過に「まあまあ、ちょっとは成長したかなって思いたいですね。あと2日次第」と週末に向けて気を引き締め直した。

ショットはまだ「内容的にはあんまりよろしくない」(撮影/田辺安啓(JJ))

7バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「68」。初日63位のカットライン上から巻き返した。前週も126位発進と予選落ちの危機から2日目の好スコア(64)で上位へジャンプアップ。大会を7位で終えた。「初日に迷走することが多い。しっかり2日目で伸ばせて予選通過できているのはすごくいいことだと思うんですけど、もうちょっと自分にプレッシャーをかけないようにゴルフをしたいなと感じますね」

残された2日は、どれだけ上位に浮上できるかに集中する。「いいゴルフができれば全然できると思うので、なるべく上を目指して頑張ります」。(カリフォルニア州パロスバーデス・エステーツ/石井操)

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