欧州ツアー転戦も自信に 星野陸也は毎年優勝&リベンジへ

欧州ツアーの経験が星野を一回りたくましくさせた(撮影/大澤進二)

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 3日目(1日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7062yd(パー71)

12位スタートの星野陸也が8バーディ、1ボギーで回り、この日のベストスコア「64」をマーク。通算14アンダーにスコアを伸ばし、石川遼と首位に並んで最終日を迎える。

これまでの通算6勝は、初優勝した2018年から毎年(21年は2勝)タイトルを積み重ねてきたもの。今季についても「連続して優勝することが目標。6年連続を目指していきたい」と話し、開幕戦で早くも訪れたチャンスを前に鼻息は荒い。

「この2日間よりもティショットが安定し、ショートアイアンで1mのチャンスにつくことが何個もあった」というゲームメイクでバーディを量産。「ティショットがメチャ飛んだ」という前半7番(418yd)では、90ydからピンに絡めてOKバーディ。14番でも90ydから1mにつけたほか、3つあるパー5ですべてバーディを奪うなど安定したロングゲームも光った。

好感触のショットを軸にバーディを量産した星野陸也(撮影/大澤進二)

このオフは、昨季の国内ツアー賞金ランキング2位の資格で出場権を得たDPワールドツアー(欧州ツアー)3試合に出場。自身の2023年初戦となった2月「ラアス・アル=ハイマ選手権」(UAE)では6位に入った。その後の2試合は予選落ちしたが、「原因は自分でわかっていて。出だし(UAE)で良いゴルフができて自信になった」と振り返る。

収穫は多かったものの、毎試合の出場が確約されていない立場ならではの難しさもあった。星野の出場優先順位は予選会(QT)の通過者よりも低く、開幕の直前に出場が決まるケースがほとんど。計画的に練習の予定を組めず「オフはほぼなかった」とボールを打ち込む期間は少なかったが、「スイングは去年の後半くらいからイメージ通りに固まっていたので、そこまで細かく調整することはなかった」という。UAEや今週の戦況からも、状態の充実ぶりがうかがえる。

「想像以上にハード」という欧州ツアー転戦は、一方で「いろいろな国に行けて楽しい。出場して頑張りたいし、帰国したら毎年優勝するという目標もある」とモチベーションは高い。最終日は石川と最終組で対決する。昨年大会はプレーオフに1打及ばず惜敗した雪辱戦でもある。「メチャクチャ楽しみ。リベンジを目指して頑張りたい」と気合いを込めた。(三重県桑名市/塚田達也)

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