

『ウマ娘 プリティーダービー』を原作とするほのぼの系ショートアニメ「うまゆる」が、3月26日に公開された第24話をもって完結を迎えました。
同アニメといえば、ゲームなどでは見られないウマ娘たちのちょっと意外な一面が描かれていたことでお馴染み。今回は完結記念として、過去回の激レアなシーンをいくつか振り返ってみましょう。
◆ユキノビジンが本職さながらのラップを披露!
第13話「うまゆるラップでプチョヘンザ」では、テイエムオペラオー・グラスワンダー・ナリタタイシン・ウイニングチケット・ダイタクヘリオス・イナリワンといったウマ娘たちがラッパーに大変身。アグネスデジタルが観客として見守るなか、ラップバトルを繰り広げています。
意外なことに、そのなかでひときわラッパー姿が板についていたのが、東北っ子のウマ娘・ユキノビジンでした。

ほかの面々が普通に登場してくるなか、ユキノビジンは正体不明の「ダークホース」として君臨。ラストシーンで満を持して姿を現すと、激ウマラップを披露し、周囲のウマ娘たちや視聴者の度肝を抜きました。
実はユキノビジンを担当する声優・山本希望さんは、ラップを軸としたメディアミックスプロジェクト「ヒプノシスマイク」にて、碧棺合歓(あおひつぎ・ねむ)というキャラクターを演じています。
ユキノビジンの意外な才能が開花したのは、ひとえに“中の人”のラップスキルがあってこそと言えるでしょう。
◆1月15日は“タキオンのおでこ記念日”
アグネスタキオンといえば、白衣姿でお馴染みのマッドサイエンティスト。トレーナーをモルモット扱いしたり、ほかのウマ娘たちを実験台扱いしたりと、日々周囲を引っ掻き回しています。

1月15日に公開された第14話「同類項では括れない」で描かれているのは、そんな彼女が逆に振り回される…という貴重な姿でした。
データ至上主義者・エアシャカールと実験対決することになったアグネスタキオンは、「メンタルが数値に及ぼす影響を調べる」という目的のもと、お互いにデータを取り合うことに。
そこで自分自身も実験台にされ、巨大扇風機に吹かれながらルームランナーを走ったり、サメの泳ぐプールで泳がされたり…と、トンチキな実験の犠牲になっていきます。
世にも珍しい、被験者としてのアグネスタキオンを見られる回。ちなみに巨大扇風機のシーンでは、いつも前髪に隠されている彼女の“おでこ”がチラリと見えており、「タキオンのおでこ…!?」「タキオンのおでこが見られるなんて…」とSNS上のファンたちに衝撃を与えました。
◆新ウマ娘・シンボリクリスエスの七変化
今年3月、ついに育成ウマ娘として実装されたシンボリクリスエス。ゲーム内ではクールな印象が強いキャラクターですが、「うまゆる」ではちょっと違った顔を見せています。

たとえば第17話「何じゃ ニンジャ ファンじゃ!」では、忍者姿のコスプレを披露。額当てに“栗”が刻まれた、チャーミングな忍び装束を着こなしています。口数はいつも通り少ないものの、ファインモーションとともに忍者体験をこなしていく姿は、誰がどう見てもノリノリでしょう。
そして、最終回である第24話「ヒカリ差す場所へ」では、ライバル・タニノギムレットとともにダービーの大舞台へと挑戦。タニノギムレットとの出会いから現在までのできごとが、走馬灯のようにフラッシュバックします…。
しかし、よくよく見てみると、その走馬灯の中には“存在しない記憶”が満載でした。公道レースやラップバトルなど、2人が登場していなかった回までも、思い出としてよみがえっていきます。
最終的には、不良漫画のような学ラン姿になって河原で喧嘩したり、宇宙服を着こなして人工衛星を修理したことになっていたシンボリクリスエス。これほどまでの“七変化”を見せてくれる機会は、今後存在しないのではないでしょうか。
ゲームやTVアニメとは違ったウマ娘たちの姿を見せてくれた、最高のショートアニメ「うまゆる」。続編が制作されることを期待しましょう!