岩佐歩夢「ほぼテスト状態でレース2に向けていい準備ができた」【FIA F2第3戦 レース1/コメント】

 4月1日、2023年FIA F2第3戦メルボルンのスプリントレース(決勝レース1)が開催され、デニス・ハウガー(MPモータースポーツ)が優勝。ホンダ&レッドブル育成の岩佐歩夢は13位でチェッカーを受けた。

 ここでは第3戦メルボルンのスプリントレース(決勝レース1)後の岩佐をはじめとする、各ドライバーのコメントをお届けする。

■デニス・ハウガー(MPモータースポーツ/レッドブル育成)/決勝レース1:優勝

「天候に左右される難しいレースだったね。レーズ全体を振り返ると、ドライでのペースは良く後続とのギャップを広げることができた。フリー走行で少し苦戦(12番手/ベストタイムは1分30秒231)したことを考えれば、この結果は本当にうれしいね」

「スタートも良かったけど、路面が少し濡れたた状態のターン1に真っ先に飛び込むのは簡単なことではないんだ。レース中、そういう難しい場面が2回ほどあった。でも、シーズン初勝利を挙げることができて本当にうれしいね。今季これまでの展開を考えると、勝つことができて本当に良かったと思う」

「自分たちのペースには自信を持っていいと考えているよ。ただ、1回の週末ですべてが完全にまとまるわけではないから、今はトップでスタートを迎えて後続を引き離すペースがあることを示すことが重要だと思う。チームとはとてもいい雰囲気だし、チームとともにすべてをまとめ上げる必要があると思っている」

「正直、セーフティカー(SC)の後ろについた際には、かなり路面が濡れていたから難しいコンディションだったとは思う。だから、SCの後ろで周回を重ねて、路面を少し乾かすことができたのはよかった。結果的にそれが良かったし、安全だったと思う」

2023年FIA F2第3戦メルボルン デニス・ハウガー(MPモータースポーツ)

■ジャック・クロフォード(ハイテック・パルスエイト/レッドブル育成)/決勝レース1:2位

「初表彰台は、僕にとって大きな意味がある。開幕から2大会はペースに苦しんだけど、今週末はドライとウエットの両コンディションで、ようやくいいペースが出せた。レース前やSCが導入され多彩にはコンディションの判断が難しく、少しストレスを感じたけど、最終的にはとても満足しているし、残りのシーズンに向けて良い自信を得ることができたね」

「最初の数周はハウガーをオーバーテイクしようとかなりプッシュしていたんだけど、コンディションが難しくてどこで攻めるべきか悩ましかった。DRSが使えるようになってからも、オーバーテイクしようとかなりプッシュしたね」

「アルバートパーク・サーキットは難しいコースだけど、本当に楽しいし、ジェッダと似たようなコース特性を持っていると思うから、ドライバーとして何が求められるのかはなんとなくわかっていた。シミュレーターでの準備もうまくいっていたから、このコースを走るのは本当に楽しみだった。そして実際に素晴らしいコースだった」

2023年FIA F2第3戦メルボルン ジャック・クロフォード(ハイテック・パルスエイト)

■クッシュ・マイニ(カンポス・レーシング)/決勝レース1:3位

「今シーズン、これまで予選は毎回トップ8に入っているし、これまでの2大会ともに表彰台は遠くはなかった。だから今週末も、これまでの2大会と同じことをやればうまくいくはずだと思ったんだ。やっと初表彰台を獲得できたことは満足しているけど、今後はさらに上を目指したいと思っている」

「後ろから隊列が来ると思ったけど、アーサー・ルクレール(ダムス)の攻め方はすごかったね。だからミラーをよく見て、後ろにいる彼にスペースを与えないようにポジションやライン取りを決める必要があったけど、彼とのバトルは楽しかったね。明日のフィーチャーレースでは、今日とは違う結果を期待したい」

2023年FIA F2第3戦メルボルン クッシュ・マイニ(カンポス・レーシング)

■オリバー・ベアマン(プレマ・レーシング/フェラーリ育成)/決勝レース1:7位

「最終的に7位でチェッカーを受け、悪いレースではなかった。ただ、レース中盤(13周目)にミスをして順位を落としてしまった。それについてはダメだったけど、ペースは良かったしクルマのフィーリングも最高だった。明日(フィーチャーレース)ではもっと多くのポイントが取れるように頑張るさ」

2023年FIA F2第3戦メルボルン オリバー・ベアマン(プレマ・レーシング)

■フレデリック・ベスティ(プレマ・レーシング/メルセデス育成)/決勝レース1:8位

「最終ラップで(チームメイトのベアマンに)抜かれたことは少し残念だ。でも、スタートはうまくいったし全体的にいいペースだったよ。明日(フィーチャーレース)に向けていくつかやるべきことがあるけど、明日は多くのポイントを獲得したいね」

2023年FIA F2第3戦メルボルン フレデリック・ベスティ(プレマ・レーシング)

■岩佐歩夢(ダムス/ホンダ&レッドブル育成)/決勝レース1:13位

「接触については、寄せられてからこちらが避けることはできず、仕方なかったと思います。レースの結果としては残念でしたが、内容としては得るものが多く、その点はポジティブに捉えています」

「アクシデントの後、新品のミディアムタイヤに換えて、14~15周単独で、ほぼテスト状態で走行することができました。クルマのフィーリングやデータを多く得られたことで、フィーチャーレースに向けていい準備ができたと思います」

「レースではウエットタイヤに換えた後、それがうまくいかないと分かったので、ミディアムタイヤに戻してオーバーテイクもできました」

「フィーチャーレースはポールポジションからのスタートですので、スタートを決めてリードしたいですし、それがうまくいかなくてもいいペースがあることは分かっているので、結果につながるレースにしたいと思います」

2023年FIA F2第3戦メルボルン 岩佐歩夢(ダムス)

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