五輪選手村で使った佐伯市産木材、「本の面出し台」に再利用【大分県】

「本の面出し台」のアイデアが採用された学校図書館司書補グループ=佐伯市の佐伯教育市民ホール「まな美」
表紙が見えるように本を立てられる「面出し台」

 【佐伯】東京五輪・パラリンピック選手村の交流スペース「ビレッジプラザ」に使われ戻ってきた佐伯市産木材について、市が再利用のアイデアを募集した結果、学校図書館司書補グループ(伊藤美由紀代表、9人)による「本の面出し台」が選ばれた。

 本の面出し台は、表紙が見えるように本を立てることができる台。7件の応募の中から有識者らによる審査を経て決まった。

 表彰式が3月下旬に市内中村東町の佐伯教育市民ホール「まな美」であり、佐保隆林業課長が伊藤代表に表彰状を手渡した。伊藤代表は「子どもたちに本を手に取ってもらうため面出し台がほしかった。佐伯の林業についても知ってもらいたいと思った」と述べた。

 木材には記念の焼き印が入っており、市林業課が森林環境譲与税を活用して面出し台(幅84センチ、高さ20センチ)135個を製作。希望があった市内29小中の学校図書館に配る。

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