待ってましたと太公望 県内渓流釣り解禁、雪解け水の急な増水注意

渓流釣りが解禁され、さおを振るう愛好者=山形市上宝沢・馬見ケ崎川

 県内各河川で1日、ヤマメとイワナなどの渓流釣りが解禁され、休日と重なった今年は県内の各ポイントにさっそく釣り人が繰り出した。暖かい日が続いたことで雪解けが進み、釣果は良好のようだ。

 山形市の馬見ケ崎川は午前4時過ぎから釣り人が入り始め、岩陰に潜む魚をめがけてさおを振るった。市内の70代男性は「イワナが20匹ほど釣れた。解禁日からこんなに調子がいいのは初めて」と目尻を下げた。

 酒田市と遊佐町では水量が程よく、釣り場に行きやすい環境が整ったという。市内の上州屋酒田店は「まだ情報は少ないが、日向川や荒瀬川の中流域でこの時期からイワナとヤマメが釣れるはずだ」とみている。

 新庄市のフィッシングちゃっか屋によると、金山町の金山川支流で15~20センチのイワナとヤマメを中心に15匹ほど釣れたという。中には30センチのイワナの報告も。一方、最上地域は増水気味のため、井上英治店長(53)は「水量が落ち着けば釣果が期待できそう」と話した。飯豊、小国の両町の各河川上流部は残雪が多く、釣りが楽しめるようになるのは今月下旬から来月上旬ごろになりそう。

 県内水面漁業協同組合連合会は「今年は降雪量が多かったため、気温上昇に伴う雪解け水の急な増水に気を付けてほしい」と指摘した。この日はヒメマスやニジマスのほか、最上川水系と赤川以外の各河川でサクラマス釣りが解禁された。

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