【2023年】トヨタ ハリアーの納期や燃費、価格まで最新情報をお届け|おすすめはお得感のあるハイブリッドGグレードだ

トヨタ ハリアーは高級SUVとして人気の高いモデルです。現行モデルは2020年に登場、2022年には一部改良と同時にプラグインハイブリッドも追加されています。グレードが豊富でユーザーの選択肢の広さも人気の理由です。今回はそんなハリアーの価格や内装、燃費やおすすめグレードなどをカーライフ・ジャーナリストの渡辺陽一郎さんが詳しく解説します。

トヨタ 新型ハリアー G(ハイブリッド・E-Four)[ボディカラー:センシュアルレッドマイカ] [撮影:島村 栄二]

ハリアーのおすすめポイント

・内外装が上質で室内も広く、大人4名で快適に移動できる

・ハイブリッドはモーターの併用により、加速が静かで滑らか

・人気の高いSUVとあって、数年後に売却する時の金額も高め

ハリアーのレビュー・評価

総合評価 4.0 ★★★★☆

5段階採点の解説

外観

外観は上質です。ただしブレーキランプを上側に装着しながら、方向指示機は下側に備わるので、後続車が見落としやすいです。

内装

インパネなどの各部に合成皮革が使われ、質感を高めています。立体的なデザインで、視認性や操作性も満足できます。

走行性能

ハイブリッドの加速感は滑らかでノイズも小さいです。カーブを曲がる時にはボディの重さを感じますが、安定性に不満はないです。

運転のしやすさ

サイドウィンドウの下端が高めで、斜め後方や真後ろの視界は良くないです。最小回転半径は5.5mが基本ですが、Zグレードは5.7mと大回りです。

乗り心地

路上の細かなデコボコは伝わりにくいです。ただし時速40km以下では、硬めに感じられ、特に19インチタイヤのZグレードに不満が伴います。

価格の割安度/燃費/維持費

ハイブリッドGグレードの2WDは、WLTCモード燃費が22.3km/Lですから、ボディサイズを考えると低燃費です。価格は411万9000円と高めです。

総合評価の解説

内装に使われる素材は、基本的に合成皮革ですが、本革のように上質に感じられます。

ハイブリッドはノイズも小さく加速も滑らかで、運転感覚の質も高めました。乗り心地は、低速域で少し硬めですが、デザインと走りが調和してハリアーの満足度を高めています。

カテゴリーはSUVですが、車両の性格や雰囲気は、上級指向のセダンやワゴンに近いです。そのために人気車になりました。

注意したいのは取りまわし性です。全幅は1800mmを上まわり、後方視界にも不満があり、最小回転半径はZ系のグレードが5.7mに達します。ユーザーによっては運転しにくく感じます。

価格も高めです。2Lのノーマルエンジンでも実用的には問題ありませんが、上級SUVとしてはパワー不足でノイズも耳障りです。

そうなると推奨されるパワーユニットはハイブリッドになり、売れ筋グレードのGは価格が400万円を超えます。満足度は高いですが、価格も相応に上昇します。

良かった点

・ハイブリッドは燃費が優れ、加速も滑らかで走りも満足できる

・後席の居住性や荷室容量にも余裕があり実用性を高めた

・外観は都会的で、なおかつ存在感もありSUVの魅力を感じる

気になった点

・上級SUVとして2Lノーマルエンジンでは動力性能が不満

・乗り心地は低速域で少し硬く感じられ、19インチタイヤでは顕著

・PHEVの価格は620万円で、45万円の補助金を差し引いても高価格

ハリアーの基本スペック・価格表

トヨタハリアーは、上級SUVの人気車種です。現行型は2020年に発売され、ボディサイズは、全長が4740mm、全幅は1855mmと余裕があります。室内も広く、内外装を上質に仕上げました。

売れ行きも好調で、コロナ禍によって納期が大幅に遅延する前の2021年には,1か月平均で約6200台が登録されました。SUVではコンパクトサイズのライズに迫る売れ行きでした。

パワーユニットは、直列4気筒2Lのノーマルガソリンエンジン、2.5Lのハイブリッド、同じく2.5LのPHEV(充電可能なプラグインハイブリッド)を用意しています。

ハリアーのボディサイズ

ハリアーのボディサイズは全グレード共通です。全長4740mm、全幅1855mm、全高1660mm、ホイールベースは2690mmです。

ハリアーの燃費

ハリアーはプラグインハイブリッド、ハイブリッド、ガソリンの3つのタイプがあります。そんなハリアーの燃費を紹介します。

WLTCモードではプラグインハイブリッドが20.5km/L、ハイブリッド(2WD)が22.3km/L、ハイブリッド(4WD)が21.6km/L、ガソリン(2WD)が15.4km/L、ガソリン(4WD)が14.7km/Lです。

ハリアーの発売日と納期の目安

ハリアーは1997年に初代モデルが発売されました。その後全面改良が施され、現行モデルは2020年に登場しています。2022年には一部改良と同時にプラグインハイブリッドも追加されています。

納期と今後のモデルチェンジ予想

ハリアーの納期を販売店に尋ねると「ノーマルエンジンが約6か月、ハイブリッドは1年近くを要する場合があります。それでも納期は平均的か、少し短い部類です」と述べました。商談は早めに開始しましょう。

ハリアーの発売は2020年ですから、当分の間、フルモデルチェンジは行いません。その代わりマイナーチェンジを実施して、衝突被害軽減ブレーキなどを向上させる可能性があります。

最近の売れ行き&人気度

ノーマルエンジンのGでも価格は350万円を上まわり、SUVでは高価格ですが、売れ行きは前述の通り堅調です。

ハリアーは上級SUVの代表車種で、人気も高いので高値で売却できます。

ハリアーのリセールバリュー

リセールバリューの5段階採点:4点

今はSUVが人気を高め、特にハリアーは上級車種として注目されています。現行型の発売は2020年ですから、現時点では設計も古くなってはいないため、売却時の条件も相応に良いでしょう。

ハリアーのおすすめグレード

ハイブリッドG

おすすめグレード:ハイブリッドG(411万9000円/2WD)

ハリアーの車両重量は1500kgを超えるため、2Lのノーマルエンジンでは、上質な内外装に相応しい走りを得られません。

そこで2.5Lでモーター駆動も併用するハイブリッドを推奨します。グレードは運転席の電動調節機能や各種の装飾類を備えたハイブリッドGがベストです。

ライバル車との比較

ハリアーのライバル車は、価格が400万円前後を中心に設定されるSUVです。この筆頭はマツダ CX-60でしょう。

マツダ CX-60

直列6気筒3.3Lクリーンディーゼルターボを搭載するCX-60のXD・Lパッケージは、2WDの価格を400万4000円に設定して、411万9000円のハリアーハイブリッドGに対抗しています。

三菱 アウトランダーPHEVもライバル車です。4輪を主にモーターで駆動して、運転感覚をスポーティに仕上げました。最上級グレードのPは価格が570万5700円ですから、ハリアー プラグインハイブリッドZの620万円に比べて約50万円安いです。

三菱 アウトランダーPHEV

このように上級のSUVは、ハリアーを意識して開発され、価格を割安に抑えています。

ハリアーのカラーバリエーション

ハリアーを販売店で試乗するときのポイント

LサイズSUVですから、運転のしやすさは必ず確認しましょう。販売店の試乗車で狭い裏道を走り、駐車場で車庫入れや縦列駐車も試します。舗装の荒れた街中を低速度で走った時は、乗り心地の粗さを感じないかチェックします。

2Lのノーマルエンジンと2.5Lのハイブリッドを乗り比べて、動力性能や静粛性など、パワーユニットの違いも確かめます。内装の質感、前後席の居住性など、ハリアーのメリットとされる機能やデザインも確かめます。

荷物を積む機会の多いユーザーは、積載性もチェックします。ハリアーのようなSUVは、ミニバンなどに比べて荷室の床が高いため、荷物の積み降ろし性も見ておきましょう。

【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:小林 岳夫/島村 栄二/茂呂 幸正/和田 清志/トヨタ自動車】

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