春秋会館(上越市本城町)をライトアップ 足止め見入る花見客も 2日も午後7時から

 上越市本城町の円形建物「春秋会館」をライトアップするイベントが1、2の両日午後7時から同9時まで行われる。高田城址公園観桜会に合わせたもので、主催者は「観桜会にアートの力を掛け合わせ、例年と趣向の異なるものも楽しんでほしい」としている。

春秋会館に水の揺らぎが映し出されると、足を止めて見入る人やカメラを向ける人が目立った

 主催は、上越地域でアクアリウム作品を手掛ける「クロスアーツプロジェクト」(同市)の相馬久人さん。1日はサプライズでライトアップが行われた。「水中のシンデレラ」と題し、水の揺らぎが建物いっぱいに映し出されると、足を止めて見入る花見客もいた。2日は「ウエストライティング」(同市藤巻)による、別の演出が楽しめるという。
 県建築士会によると、春秋会館は1964年、「旧県立高田保健所」として完成。保健所はその後移転し、90年に現在の名称で教育センターとして利用が始まった。2005年にアスベストの使用が確認されたため、閉鎖された。設計者は全国で100以上の円形建築を手掛けた坂本鹿名夫(1911~1987年)。 

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