チーズ商品化で意見交換 茨城・常陸太田の協議会 PRや販促強化

水戸京成ホテルで提供予定のチーズを使った新メニュー3品

茨城県常陸太田市チーズ製造・商品化プロジェクト協議会(椎名政和会長)は3月22日、水戸市三の丸1丁目の水戸京成ホテルで、PR活動や販路開拓、販売促進の強化などについて意見交換した。また同ホテルの野沢康雄総料理長が、常陸太田市大中町でオリジナルチーズを製造する加工所「ひたちおおたチーズ工房」の商品を使った新メニューを紹介した。

同協議会は、同市産の生乳を使用したオリジナルチーズの製造・商品化に取り組んでいる。会議で椎名会長は「皆さんから評価されるチーズができてきている」とあいさつ。宮田達夫市長は「このプロジェクトは職員自らの提案事業。それを市外から来た人が一生懸命につくっていることがうれしい」と期待を寄せた。

事務局が事業状況を説明し、国産ナチュラルチーズの品質評価コンテスト「Japan Cheese Awards(JCA)2022」での金賞、銅賞の受賞も報告した。委員からは「こんなに早い受賞は地道な努力の成果」「お土産品をつくりたい」などの意見が出され、チーズの保管や技術に関するアドバイスも出された。

新メニューでは、カチョカヴァッロと柔らかローズポークのパピヨット▽モッツァレラチーズの汁なし担々麺 カチョカヴァッロ添え▽モッツァレラチーズのブルーベリーソース フロマージュブランのアイス添え-の3品を紹介。ローズポークとカチョカヴァッロを使ったパピヨットは、豚肉とカチョカヴァッロをパラフィン紙で包んでオーブンでやわらかく焼き上げた料理になっている。

3品は単品で、同ホテルで夏から秋にかけて提供を始める予定。

チーズの販売促進などについて意見交換する委員たち=水戸市三の丸

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