テキサス・モータースピードウェイで開催されたNTTインディカー・シリーズ第2戦テキサス375。4月2日に行われた決勝レースは、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が2年連続で勝利を飾った。
チップ・ガナッシ・レーシングに移籍し、今シーズンの初戦を迎えた佐藤琢磨は、6番手スタートも47周目にクラッシュを喫しリタイアでレースを終えた。
ポールポジションのフェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレン)を先頭に250周のレースが幕を開けると、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)とニューガーデンとトップを入れ替えながらレースを進めていく。
9周目にはパト・オワード(アロウ・マクラーレン)もトップ争いに加わり、6番手からスタートした琢磨はアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)と交わされると徐々にポジションを落としていく。
47周目、琢磨はバランスを崩してウォールにヒット。今季初戦は早々にクラッシュでリタイアというかたちで終えてしまった。
レース中盤、オワードがスピードアップ。他車を次々と周回遅れにしていき、リードラップはオワードとニューガーデンの2台のみとなってしまう。
しかし、レースは179周目に起きたローゼンクヴィストのクラッシュから大きく動き出す。
イエローコーション中にオワード、ニューガーデンがピットイン。8番手のマクラフランまでがリードラップに復帰。コーションは長引き残り62周でオワードはステイアウトとなりニューガーデン以下がピットイン。
オワード、デイビッド・マルーカス(デイル・コイン)、ニューガーデン、パロウ、ロマン・グロージャン(アンドレッティ・オートスポート)、コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)、ディクソン、スコット・マクラフラン(チーム・ペンスキー)の順でレースは194周目に再開。
195周目にインからパロウが一気にオワードとニューガーデンを交わしトップに立つ。199周目、オワードを交わしたニューガーデンがパロウも一気にオーバーテイク。
さらにグロージャン、ハータもトップ争いに加わっていく。
204周目、ハータがトップに浮上。残り43周でオワードが再びトップに浮上するも、残り41周でパロウが抜け出す。
このタイミングでスティング・レイ・ロブ(デイル・コイン)が激しくウォールにヒット。再びイエローコーションとなる。
ピットレーンがオープンになると燃料が不安のあったオワードとニューガーデンがピットインし、トップのパロウ、グロージャン、ハータ、ディクソンはステイアウト。
220周目でリスタートを迎えるとさらに超接近戦のトップ争いが繰り広げられる。
グロージャンとパロウが競っていくなか、オワードが速さを見せ一気にトップ争いへ。223周目、オワードがインサイドから2台を交わしトップを奪う。しかし、再び後方でデブリン・デフランチェスコ(アンドレッティ・スタインブレナー)にグラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)クラッシュしイエローコーションに。
オワード、パロウ、ニューガーデン、ハータ、マルーカス、マクラフラン、このタイミングでピットインしたディクソン、グロージャンの順となり、239周目にレースはリスタート。
トップのオワードにパロウが迫り、インからオーバーテイク。オワードも引き離されることなく競っていく。
ニューガーデンもオワードのインに入り2番手に浮上。さらに残り9周でニューガーデンがアウトからパロウに迫る。そこにオワードもアウトから交わし、ニューガーデンとオワードがサイド・バイ・サイドのトップ争いを展開。マルーカスもパロウに迫り3位争いを繰り広げる。
残りは5周。インでポジションを死守するニューガーデン。オワードもドラフティングでニューガーデンに並ぶも交わすまでにはいかない。しかし、ファイナルラップ目前でグロージャンがクラッシュ。イエローチェッカーでレースは終了。ニューガーデンが昨年に引き続きテキサス戦を制し、2位はオワード、3位はパロウが獲得した。
■NTTインディカー・シリーズ第2戦テキサス375決勝レース結果
Pos. No. Driver Team Engine Laps SP
1 2 J.ニューガーデン チーム・ペンスキー C 250 4
2 5 P.オワード アロウ・マクラーレン C 250 5
3 10 A.パロウ チップ・ガナッシ H 250 7
4 18 D.マルーカス デイル・コイン・ウィズ・HMD H 250 9
5 9 S.ディクソン チップ・ガナッシ H 250 2
6 3 S.マクラフラン チーム・ペンスキー C 250 15
7 26 C.ハータ アンドレッティ・オートスポート H 250 10
8 8 M.エリクソン チップ・ガナッシ H 249 16
9 77 C.アイロット フンコス・ホーリンガー・レーシング C 249 17
10 06 H.カストロネベス メイヤー・シャンク・レーシング H 249 21
11 21 R.ヴィーケイ エド・カーペンター・レーシング C 249 26
12 78 A.カナピノ フンコス・ホーリンガー・レーシング C 249 19
13 33 E.カーペンター エド・カーペンター・レーシング C 249 18
14 28 R.グロージャン アンドレッティ・オートスポート H 248 11
15 55 B.ペデルソン レイホール・レターマン・ラニガン H 248 13
16 12 W.パワー チーム・ペンスキー C 248 8
17 60 S.パジェノー メイヤー・シャンク・レーシング H 247 22
18 30 J.ハーベイ レイホール・レターマン・ラニガン H 247 28
19 45 C.ルンガー レイホール・レターマン・ラニガン H 247 27
20 20 C.デイリー エド・カーペンター・レーシング C 247 25
21 14 S.フェルッチ A.J.フォイト・レーシング C 246 14
22 7 A.ロッシ アロウ・マクラーレン C 243 3
23 29 D.デフランチェスコ アンドレッティ・スタインブレナー H 221 12
24 15 G.レイホール レイホール・レターマン・ラニガン H 219 24
25 51 S.R.ロブ デイル・コイン・ウィズ・RWR H 208 23
26 6 F.ローゼンクヴィスト アロウ・マクラーレン C 177 1
27 27 K.カークウッド アンドレッティ・オートスポート H 97 20
28 11 佐藤琢磨 チップ・ガナッシ H 46 6