元ユニバ日本代表、小池真理子(TOKYO DIME)が現役活動に終止符

3x3(3人制バスケットボール)の強豪クラブTOKYO DIMEの女子チームで4シーズンに渡りの中心として活躍してきた小池真理子が、今シーズン限りで現役を退くことを、同クラブが3月31日に発表した。

小池は愛媛県出身で、鹿屋体育大学在籍時の2009年にベオグラード(セルビア)で開催されたユニバーシアードに日本代表として出場し、2013年にはWリーグのトヨタ自動車アンテロープスで皇后杯獲得に貢献するなど、5人制でも活躍したプレーヤーだ。

トヨタ自動車では2010年からの在籍3シーズンすべてでファイナル進出も果たしている。アベレージとしてはレギュラーシーズンが平均4.2得点に1.9リバウンド、プレーオフでは1.4得点に1.0リバウンド。3P成功率で自身のWリーグにおけるキャリアハイとなる31.3%を記録した2011-12シーズンには、JXサンフラワーズ(現ENEOSサンフラワーズ)を相手に戦ったファイナルの4試合中3試合でスターターを務めるなど重責を担った。

TOKYO DIME入りは、女子チーム創設2年目の2019シーズン。178cmのすらりとした長身と持ち前のシュート力を生かし、2Pショットでもペイント周辺の攻防でも存在感を発揮し、マルチに活躍できるエースとして加入直後からチームの柱となった。小池が在籍した4年間で、TOKYO DIMEは3x3.EXE PREMIER CUP優勝1回(2020年)、第6回3x3日本選手権大会準優勝(2021年)、JAPAN TOUR EXTREME FINAL準優勝(2021年)、三井不動産 3x3 JAPAN TOUR 2022 FINAL 3位(2022年)など、ハイレベルな結果を残している。

誰よりも勝利にこだわるストイックな姿勢が信頼につながり、小池は最後のシーズンにチームキャプテンを務めている。コート上では言いたいことをはっきりと伝えられるリーダーだが、オフコートでは誰とでも優しくコミュニケーションが取れる人柄は、TOKYO DIMEのカルチャーを体現するような魅力でもあった。渋谷区での地域活動やファンとの交流活動、スクール活動やクリニックなどを通じて、小池のバスケットボールに対する真摯な取り組みや明るい笑顔に接したファンも多いのではないだろうか。

TOKYO DIMEは追って小池の引退セレモニーを開催する予定。詳細はクラブ公式サイト・SNSアカウントからあらためて発表されるという。また、小池真理子引退記念グッズも用意されており、こちらはすでにTOKYO DIME公式オンラインストアで事前予約がスタートしている。

TOKYO DIME公式サイトの小池真理子引退関連ページ

\--{小池真理子引退メッセージ}--

#71 小池 真理子
生年月日:1987年7月23日(愛媛県出身)
身長:178cm

■コメント

いつもたくさんのご声援、ご支援をいただきありがとうございます。

今シーズンをもちまして、3×3選手としての現役生活を引退することをご報告させていただきます。この決断にあたり、自身の意思を尊重して受け入れてくださった岡田オーナー、チームのみんな、本当にありがとうございました。

この引退は、今シーズンがスタートする時点で決意していたことでした。

コロナをきっかけにものすごいスピードで世の中が移り変わり、自身の価値観や環境もそれに合わせて変化していく中で、ここが自身のターニングポイントであり、選手としての引き際なのだと悟るようになりました。

どんな状況下でも3×3選手としてのキャリアを最後まで全うできたのは、チームならびにスポンサーの皆さま、日頃から応援してくださっているDIMEファミリーの皆さま、ファンの皆さま、大会を運営してくださっている関係者の皆さまのお陰に他なりません。

心から感謝申し上げます。

そして、これまで私のバスケ人生に関わってくださった皆さま、恩師の皆さま、どんな時も一番の味方で背中を押してくれた両親にも感謝の気持ちでいっぱいです。

本当にありがとうございました。

プレミア女子カテゴリーが創設された初年度、最下位のチームにいた私に声をかけてくださったのが、岡田オーナーでした。

初年度総合優勝をしたチームからお声がけいただいたことは心から嬉しく、二つ返事で加入を決めたことを今でも鮮明に覚えています。

この時、拾っていただいていなかったら今の私はいませんし、もっと早くに3×3を辞めていたと思います。人生を変えるご縁をありがとうございました。

このTOKYO DIMEでの4年間を思い返すと、いろんな感情が溢れてきます。

悔しい、悔しい、悔しい、嬉しい、悔しい。

これくらいの割合でしょうか。(笑)

たくさん”悔しい”想いをした分、この1回の”嬉しい”は、大の大人が抱き合って喜ぶほど嬉しいもので、それはもう青春そのものでした。

この4年間で一緒にプレーした仲間たちとの出会いやかけがえのない経験は、間違いなく人生の3大トピックの一つとなることでしょう…!

私のバスケ人生「第二章」はここで終わりになりますが、次世代のメンバーたちが、”名門TOKYO DIME”の魂を受け継ぎ、3×3界を牽引していってくれることと思います。

日頃からサポートいただいているスポンサーの皆さま、DIMEファミリーの皆さま、ファンの皆さま、引き続き、TOKYO DIMEの応援をよろしくお願いいたします!

私もDIMEファミリーの一員として、陰ながら応援させていただきたいと思います。

最後になりましたが、オーナーの岡田さん、田村さん、大西ライオンさん、今まで本当にお世話になりました!感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました!

皆さまのご健勝とTOKYO DIMEのさらなるご発展をお祈りしております。

TOKYO DIME #71 小池真理子

\--{岡田優介チームオーナーからのコメント}--

■岡田優介チームオーナーのコメント

長い現役生活、お疲れ様でした。

一つの時代が終わったのかなと感じています。

今季は女子チーム創設メンバーたちが抜け、プレー面でも精神面でも、キャプテンを任せることが出来るのは小池選手だけだと考えていました。

「私はキャプテンタイプではない」と、本人はあまり乗り気では無かったのですが、最後に負担をかけすぎてしまったかもしれません。

DIMEのカルチャーを若い選手たちに継承するため、尽力してくれたことに本当に感謝しています。献身的なプレーで引っ張り、勝利へのメンタリティをチームメイトたちに示してくれました。

「いつでも戻ってきていいよ」、とは伝えていますが、私が一番心残りがあるのかもしれません。まだまだ十分に第一線でプレー出来るのですが、本人の意思を尊重いたしました。

Wリーグ時代を含め、その輝かしいキャリアをこのDIMEで終える決断をしてくれたことに心から感謝しています。

今後のキャリアを全力で応援させて頂きます。改めて、お疲れ様でした!

© 日本文化出版株式会社