ノビツキー、パーカー、ガソル、ウェイド、ポポビッチらの殿堂入りが発表

レジェンド選手、コーチの殿堂入りが発表に

現地4月1日(日本時間2日)、ネイスミス・バスケットボール殿堂(アメリカ・マサチューセッツ州)はダーク・ノビツキー(元マーベリックス)、トニー・パーカー(元スパーズ)、パウ・ガソル(元レイカーズ)、ドウェイン・ウェイド(元ヒート)、グレッグ・ポポビッチ(スパーズHC)らが殿堂入りを果たすと発表した。式典は8月11日、12日で行われる。

発表に際し、殿堂委員長のジェリー・コランジェロ氏(元サンズオーナー、元USAバスケットボール・マネージメントディレクター)は「今年の選出者は、バスケットボールのすべてのレベルを代表しているだけでなく、あらゆる点で、このゲームポジションを表現している。ドイツ(ノビツキー)、スペイン(ガソル)、フランス(パーカー)と国を代表する選出者がいる。これは、どれだけこのゲームが進歩してきたかと物語っています」と語ったとNBAは伝えている。

ドイツ人のノビツキーは1998年NBAドラフト8位指名でマーベリックス入りして21シーズンプレイ。15度オールスターに選出され、2007年はシーズンMVPを受賞した。そして2011年にはマーベリックスを初優勝に導いてファイナルMVPを受賞したほか、通算得点ではマイケル・ジョーダン(元ブルズ)に次ぐ6位(31,419点)を記録している。

フランス人のパーカーは2001年ドラフト28位指名でNBA入り。スパーズで18シーズン、最後1シーズンはホーネッツでプレイしてオールスターに6度選出。スパーズ時代にはティム・ダンカン、エマニュエル・ジノビリらと共に4度優勝を経験している。

スペイン人のガソルは2001年NBAドラフト1巡目3位指名を受けてNBA入り。メンフィス・グリズリーズで頭角を表すと2005-06シーズンではオールスター・ゲームに初選出され、2007-08シーズン途中にレイカーズへ移籍。そして2009年、2010年にはコービー・ブライアントらと共にチャンピオンになっている。また、スペイン代表としては2006年に日本で開催された世界選手権(現ワールドカップ)で優勝を果たしたほか、オリンピックでは北京大会、ロンドン大会で銀メダル、リオ大会では銅メダルを獲得している。

ウェイドは2003年NBAドラフト5位でヒート入り。“フラッシュ”との異名を持つなど、クイックネスを生かしたドライブで活躍し、13度オールスターに選出。シャキール・オニール(元レイカーズ、元ヒートほか)らと共に3度の優勝を経験し、2006年にはファイナルMVPも受賞している。

そして1996-97シーズンから現在もスパーズのヘッドコーチ(兼社長)を務めるポポビッチは、歴代1位となる1363勝(現地4月1日時点)を更新中。5度チャンピオンに導いているほか、アメリカ代表ヘッドコーチとして東京オリンピックで金メダルを獲得している。

そのほか、ベッキー・ハモン(WNBA元選手、現エーシズHC、元スパーズAC)、元ノースカロライナ州大コーチの故ジム・バルバーノ、元パデュー大学コーチのジーン・キーディ、元テキサスA&M女子コーチのゲリー・ブレア、ディビジョンIIIで活躍したデビッド・ヒクソン、ジーン・ベス、スリーリバーズ短大のコーチで通算1300勝を達成したジーン・ベスの殿堂入りも発表となった。

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