宇都宮落語会が会員募集 年4回の鑑賞会、春風亭柳橋(栃木高出身)も

春風亭柳橋さん

 「宇都宮落語会」(青木敬信(あおきたかのぶ)世話人代表)は、新規会員を募集している。年4回の定例落語鑑賞会を県総合文化センターサブホールで開催しており、年会費は7千円(初年度は別途入会金500円が必要)。

 同会は2003年、30年以上の活動実績がある「落語を聴く会」を引き継ぐ形で発足。これまで定例会、特別例会等を合わせて計76回の鑑賞会を開催してきた。現在の会員は約250人で、その中から「世話人」と呼ばれるメンバーが、手弁当で出演者との交渉から当日の受け付けまでを担当。古典、新作を問わず、大看板から若手の二つ目まで、日本の伝統話芸である落語の地元公演に尽力している。

 第21期の定例会は、第72回(5月18日)が演出力とリズム感にたける「柳家三三(やなぎやさんざ) 独演会」に始まり、第73回(9月14日)は兄弟弟子ながら芸風の異なる若手精鋭「立川吉笑(たてかわきっしょう)・立川笑二(しょうじ)兄弟会」、第74回(11月20日)は栃木高出身で落語芸術協会副会長を務める本格派「春風亭柳橋(しゅんぷうていりゅうきょう) 独演会」と続く。年明け2月16日の第75回「入船亭扇辰(いりふねていせんたつ) 独演会」は、柔らかな雰囲気と端正な口調、繊細な演技力を持つ師匠の高座。

 コロナ禍や高齢化で会員が減少していることから、同会は300人を目標に会員を募集中。「都内の寄席に行く往復の新幹線代より安い会費で、年4回のホール落語が楽しめる」をうたい文句に、「ぜひ多くの人に伝統芸能面白さを知ってほしい」と事務局。定例会はいずれも午後6時45分開演、同9時終演予定。

 (問)同会事務局(ギャラリーはなみち内)028.635.5020。

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