メタバース活用のサービス開始 イベント開催など用途多様 ヤマゼンコミュニケイションズ

ヤマゼンコミュニケイションズが開設した「トトバース!」の全景

 広告業などのヤマゼンコミュニケイションズ(宇都宮市インターパーク4丁目、山本堅嗣宣(やまもとみつのぶ)社長)は4日までに、インターネット上の仮想空間「メタバース」を活用した新サービスを始めた。同社社屋を再現した独自のプラットフォーム「トトバース!」を公開し、交流の場としてイベントを開催したり、さまざまな企業にメタバースを活用してもらったりする。

 同社によると、県内企業が常設のメタバースを公開するのは初めて。同社ホームページからトトバースにアクセスでき、利用者は自身のアバター(分身)を操作しながら社内や敷地内を自由に移動できる。

 今後、同じ趣味を持つ人同士のイベント開催などを計画しているほか、会社案内や就活イベントでの活用も想定している。イベント開催に合わせた広告や商品販売なども展開する。

 将来的にはトトバースの開設や運営で培ったノウハウを生かし、メタバース利用したい企業の支援にも乗り出す考え。想定する企業の一つが住宅メーカー。設計図があれば、メタバース上に実物通りの住宅を示すことが可能で、ヤマゼンの担当者は「アバターを使って内覧してもらい、動線などを確認できれば具体的な生活をイメージできるだろう」と提案する。

 山本社長は「メタバースは人と人をつなぐ新しいツール。メタバースといえば、ヤマゼンと言われるように進めていきたい」と話した。

ヤマゼンコミュニケイションズのメタバース「トトバース!」

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