30年の活動を振り返る 恩納村文化協が記念式典 伝統芸能の継承や発展を誓う 新たな取り組みもスタート

 【恩納】恩納村博物館で3月21日、村文化協会(池宮城秀光会長)の創立30周年記念式典が開かれた。主催者として池宮城会長は、コロナ禍で25周年の予定ができなかったが、ようやく収束の兆しが見え、昨年末から30周年記念事業として新たに子供の部を設けた文化祭、恩納節奉納演奏会、今年2月には文化展を開催した経緯を説明。「会員たちや村の協力に感謝し、村の芸術文化、伝統芸能を継承・発展させ、村民の心を豊かに、また観光にも寄与できるよう頑張る」とあいさつした。

 2022年度の村文化協会の表彰式が行われ、奨励賞を受賞した名城一幸さんは「古典音楽は20代で始め、現在50歳に近くまだ若手の部類だが、より若い人たちに引き継いでいきたい」と語った。

 来賓祝辞として村の長浜善巳村長、當山欣也教育長のあいさつがあり、村文化協会の舞踏部会、古典音楽部会による余興で閉会となった。

 22年度の村文化協会の他の表彰者は次の通り(敬称略)。

 功労賞=大正琴部会・長浜勝子、コーラス部会・吉山佳子▽奨励賞=古典音楽部会・名城一幸、喜納吏一、琉球舞踏部会・津波古千秋

 コロナ禍で開催できなかった21年度県文化功労表彰の伝達式も行われた(敬称略)。

 文化功労賞=知花洋子▽奨励賞=長浜利子▽団体賞=山田獅子舞保存会・比嘉秀康

 (小山猛三郎通信員)

© 株式会社琉球新報社