昨年9月に招聘したグレアム・ポッター監督を電撃解任したチェルシー。
プレミアリーグ11位と低迷するチームの立て直しは後任に託されることになった。ここでは、『PA』による、後任候補たちを見てみる。
ユリアン・ナーゲルスマン
アントニオ・コンテを解任したトッテナムも新指揮官として彼をターゲットにしているが、ブックメーカーではチェルシーの新監督としても本命視されている。
2021年にバイエルン・ミュンヘンの監督に就任するとブンデスリーガ優勝に導いたが、先月末に電撃解任された。
35歳と若いため、チェルシーには年上になる選手たちもいる。
ただ、しかし、着任が噂されるプレミアリーグのいずれのチームにとっても、注目されるマネージメントの才覚を持つ彼の年齢は問題ではないようだ。
マウリツィオ・ポチェッティーノ
昨季リーグアン優勝を果たしてPSGを退団して以来、フリーとなっているアルゼンチン人は、プレミアリーグでの実績と相まって、当然ながら候補の上位につけている。
もし、ポッターが世界的大スターの指揮を執るという大きなチャレンジに耐えられなかったとしたら、リオネル・メッシを指揮した経験のあるポチェッティーノの起用は、そのようなリスクを伴わないはずだ。
ブランダン・ロジャーズ
レスターの監督を解任されたばかりの彼は、チェルシーでの経歴があるため、職を得る可能性がある。
チェルシーのユースを4年間率いた経験があり、選手のベストを引き出す術を心得ている。
ジネディーヌ・ジダン
昨年9月にも、元レアル・マドリーのボスは、英語が流暢でないためにプレミアリーグの仕事には不安を感じていると話していた。
ただ、レアルでは国内と欧州の両方で優れた実績を残している。チェルシーは、彼が誘惑される可能性があると考えた場合、魅力的なものを用意するために精査する可能性がある。
50歳のジダンは2年ほど監督業から遠ざかっており、その血統とハングリー精神を持つ監督にとっては長い期間だ。
ルベン・アモリン
今季のCLでスポルティング相手に1分1敗を喫したトッテナムのファンたちなら、彼がどんな戦術家なのか証言できるだろう。
38歳のアモリンは急上昇中の存在であり、ポッターで実験したチェルシーの幹部たちは、またポテンシャルに賭ける準備はできていないかもしれない。
ただ、彼の戦術センスと情熱は、ポルトガルリーグよりも大きな舞台にふさわしいはずだ。
ジョゼ・モウリーニョ
本当にありえないことだろうか。
これほどまでにクラブ幹部が入れ替わり、自我が崩壊したことを考えれば、今世紀のチェルシーで最も多くの試合を指揮した男を呼び戻すことには、何らかのロジックがあるかもしれない。
3度のプレミアリーグ優勝や、クラブとファンへの明確な愛情はともかく、“新生チェルシー”にはかつてのチェルシーを知り尽くした人物が是が非でも必要だ。
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モウリーニョは昨夏にローマをUEFAカンファレンスリーグ優勝に導き、欧州での成功を味わったばかり。彼を一度ならず二度までも解任したロマン・アブラモヴィッチがいなくなったなら、ある意味で白紙の状態から仕事ができる。
思いもしなかった奇妙な出来事が起きることもある。