日本のチョウ・トンボ、標本3800点一堂に 現在捕獲制限の貴重な昆虫も並ぶ

チョウやトンボなど約3800点の昆虫標本が陳列された会場(福知山市猪崎・市児童科学館)

 京都府福知山市内や日本各地で採集されたチョウやトンボなどの昆虫を紹介する展示会が、同市猪崎の市児童科学館で開かれている。現在は捕獲が制限されている貴重な昆虫もあり、来館者は標本に顔を近づけて熱心に見入っている。

 会場には、元市自然科学協力員の吉井雅宏さんと故足立憲俊さんがそれぞれ同館に寄贈した昆虫標本計約3800点が並ぶ。幼虫の間はアリから餌をもらうという珍しい生態で初の市指定天然記念物になったキマダラルリツバメや、白や黄色のまだら模様が美しい国蝶のオオムラサキなどもある。

 訪れた人たちは、種類ごとに異なるカラフルな羽の色や模様に興味津々。兵庫県豊岡市から家族で来館した三方小3年の男子児童(9)は「見た目が枯れ葉のようなチョウやかっこいいクワガタが見られたので良かった」と話していた。

 4月16日までの午前9時から午後5時。水曜日休館。入館料が必要。

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