Moto3:鈴木竜生が50戦ぶり悲願の優勝でキャリア3勝目「長い間遠ざかっていたからとても嬉しい」/第2戦アルゼンチンGP

 4月2日、2023年MotoGP第2戦アルゼンチンGP Moto3クラスの決勝がアルゼンチンのアウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドで行われ、鈴木竜生(Leopard Racing)が優勝を飾った。

 初日4番手で終えた鈴木は、ダイレクトで予選Q2に進出し、ラストアタックで1分49秒417をマークして6番手グリッドを獲得した。そして、雨が降るなかウエットコンディションで始まった決勝では、鈴木は抜群のスタートを切って、オープニングラップで一気に2番手に浮上する。そして、3周目にはトップを走っていたデニス・オンジュ(Red Bull KTM Ajo)が11コーナーで転倒を喫したことにより、鈴木が先頭に立つ。

Moto3:鈴木竜生(Leopard Racing)/2023MotoGP第2戦アルゼンチンGP 決勝

 先頭に立った鈴木はファステストを連発させ、2番手の佐々木歩夢(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)を引き離していき、周回を重ねるごとにギャップを広げて独走状態を築く。中盤から終盤にかけては転倒が相次ぎ、2番手を争う佐々木やチームメイトのジャウマ・マシア(Leopard Racing)が転倒するなか、鈴木は最後まで安定したペースと走りで、トップでチェッカーを受けた。レース後、鈴木は次のように語った。

「最後の勝利が2020年のヘレスだったので、長い間、優勝から遠ざかっていました。私を支えてくれたすべての人たち、家族、そして僕を信頼してくれたチームにありがとうと言いたいです。昨年は勝利に近づいたものの、なかなか実現できなかったので、今回の勝利はとてもうれしいです」

 鈴木にとって2020年の第3戦アンダルシアGP以来、50戦ぶりの優勝となった。2021年の表彰台獲得はなかったが、2022年シーズンには何度もトップ争いを繰りを広げていた。しかし、優勝にはあと一歩届かず、2位表彰台に留まっていたため、今回は鈴木にとっても悲願の優勝となったことだろう。キャリア3勝目を挙げ、今回ランキング3位に浮上した鈴木の今シーズンのさらなる活躍に期待が高まる。

Moto3:鈴木竜生(Leopard Racing)/2023MotoGP第2戦アルゼンチンGP 決勝
Moto3:鈴木竜生(Leopard Racing)/2023MotoGP第2戦アルゼンチンGP 決勝
Moto3:鈴木竜生(Leopard Racing)/2023MotoGP第2戦アルゼンチンGP 決勝

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