山小屋で働いていた時に起きた、夜の「絶対に笑ってはいけない現象」を描いた漫画がSNS上で注目を浴びている。
「山小屋生活であった話。」と件の漫画を投稿したのは富士山で働き、登山情報を発信したりしているふじっぴさん(@genkinibocchi)。
富士山の山小屋で同僚2人と夜に仮眠をとっていたふじっぴさん。すると深夜に寝ていたはずの同僚の一人が「ドゥユワナスタ～ンプ？」「あんぱん、バナナ、チョコレート…コーラもありまぁす」などと仕事の販売の文言を唱えはじめた。どうやら彼女は夢の中でも仕事をしているようだ。寝言に起こされたふじっぴさんと同僚はその後、笑いを必死にこらえていたが、当の本人は自分が寝言を話していることにまったく気づいてなかったということだ。
抱腹絶倒のこのエピソードに対し、SNSユーザー達からは
「わかるー！私も山小屋にいた頃『奥に詰めてお座りくださいー！』『豚汁30丁！』って叫ばれて飛び起きましたww 山小屋の末期症状あるあるですね。お盆明けぐらいに出る症状。」
「我が夫もかなり喋り寝します！いらっしゃいませぇぇぇ！（叫び声）、発注、奇声、眠い眠い眠ぅぅい（寝てる）等。この方の寝言なら全然大丈夫です…夫のはとにかく怖い。夢が浅いんでしょうか。」
「かーし、泊まりがけの会議に参加した時に同室の先輩が夢の中でクレーム対応してて周りが大爆笑でしたね。次の日は皆んなから心配されるところも一緒。」
など数々の共感の声が集まっている。
ふじっぴさんにお話を聞いた。
近藤理菜（以下「近藤」）：このエピソードを漫画にしようと思ったきっかけを聞かせください。
ふじっぴ：今回のエピソードは5年ほど前にあった出来事ですが、友人や知人に「富士山の山小屋ってどんな感じなの？」と聞かれた際、持ちネタの一つとしてよくこのエピソードを話していました。みんながみんな笑ってくれるエピソードでしたので、今回、Twitterでもアップしてみようかな〜とふと思い立って描いたのがきっかけです。
近藤：この漫画の後のお話の続きがございましたらお聞かせください。
ふじっぴ：漫画を描く予定はありませんが、このエピソードの数日後にも同じ「ﾄﾞｩﾕﾜﾅｽﾀｧｧﾝﾌﾟ？」現象が起き「笑ってはいけない富士山山小屋again」が発生し、私たちを苦しめました（笑）。
近藤：同僚の方はこの漫画を読まれたのでしょうか？
ふじっぴ：同僚はインスタ派なので私のツイッターを知らないと思います。秘密にしていたわけではありませんが、特に聞かれもしなかったので伝えてないです。もし今回の拡散で当事者たちの目に入っていたら、確実に「あ、絶対私たちだ」となると思います（笑）。
近藤：これまでの反響やコメントについてご感想をお聞かせください。
ふじっぴ：リプや引用リツイートを拝見すると、どうやら同じ現象の経験のある方々がたくさんいらっしゃるようで、主に運動部の合宿や自衛隊など厳しい環境での集団生活で起きているように思えました。富士山の山小屋も疲労度や空気の薄さを考えるとなかなか過酷な環境ではありますのでどこか共感を覚えました。またごく一部ですが、同じ富士山の山小屋を経験されたことがある方からは「あるある〜！」という反応をいただいてます。
近藤：次作の面白いお話マンガは企画中されているのでしょうか？
ふじっぴ：これまでに経験した「富士山のおもしろorなるほどエピソード」はたくさんあるので少しずつ描いていきたいなと思っています。また「本は出してますか？是非購入したい！！」というような嬉しい反応を何件かいただいたことで、創作意欲のモチベーションがぐんと上がりました。
◇◇
「今シーズン富士山の山小屋『わらじ館』と『半蔵坊』で働く予定です。わらじ館、半蔵坊はどちらもホスピタリティのあるスタッフがお出迎えする、アットホームな山小屋です。混雑のないルートから行くことができるので、落ち着いて自分のペースで登りたい方にもおすすめです。是非いらしてください！宿泊者限定にはなりますが、当日スタッフに『ふじっぴさんのツイッターを見てきました！』と言っていただけると何かあるかもしれません。よかったら遊びにきてください。」とふじっぴさん。ご興味ある方はぜひ山小屋の公式ホームページをチェックしていただきたい。
ふじっぴさん関連情報
Twitterアカウント：https://twitter.com/genkinibocchi
わらじ館：富士山御殿場口 7合4勺(標高3090m)
https://warazikan.main.jp
半蔵坊：富士山御殿場口 新六合目(標高2590m)
http://hanzobo.main.jp
（よろず〜ニュース特約・近藤 理菜）
