
新年度最初の月曜日となった3日、多くの企業が入社式を開き、経営トップはデジタル対応など変化を恐れず挑戦する姿勢を新入社員に呼びかけた。未来を担う若者からは新型コロナウイルス禍を乗り越え、脱炭素など世界的な課題に向き合う決意表明が相次いだ。
IT事業への選択と集中を進める日立製作所は、入社式の名称を「キャリア・キックオフ・セッション」に改めた。約700人の新入社員を前に小島啓二社長は「無限の可能性に満ちたキャリアをスタートする日だ」と強調。新入社員が社長に直接質問する時間を設け、個々の進路形成について社員同士で討論した。
日本郵政の増田寛也社長はドローンや自動走行ロボットを活用する方針を掲げ「テクノロジーを学び、使いこなすことを心がけてほしい」と語りかけた。
三井住友銀行はコロナ禍を経て、4年ぶりに対面で入行式を開いた。4月に就任した福留朗裕新頭取は「自ら変わるという気持ちが少しでも欠けるとたちまち競争力を失う」と訴えた。