「3・2・1頑張るぞ」人気アトラクションで抱負  “体験型”ユニーク入社式も=静岡

新年度を迎え、静岡県内各地で入社式が開かれました。対面での開催に戻す企業が増える中、“体験”にこだわるユニークな入社式も目立ちました。

<滝澤悠希アナウンサー>

「4年ぶりの対面での入社式。みなさんマスク越しですが新生活に向けた緊張感が伝わってきます」

2022年10月に設立された「しずおかフィナンシャルグループ」体制になって初めて開かれた4月3日の入社式には、静岡銀行や静銀リースなどの新入社員247人が出席しました。原則マスクをつけての参加でしたが、壇上では外す場面もあり、少しずつ従来の入社式に戻りつつあります。

伝統の吹奏楽団に迎えられたのは、浜松市の大手楽器メーカー・ヤマハの新入社員です。式典会場での生演奏は実に4年ぶり。

<新入社員代表 石渡元滋さん>

「音楽が人々の心に潤いを与え、世界中の人々を共感させ、つなげる役目を果たすと信じて日々挑戦し続けます」

音楽のまち浜松を盛り上げると、力強く宣言しました。

スーツ姿にヘルメット、そして安全ベルト。こちらは日本一長いつり橋「三島スカイウォーク」を運営する「フジコー」の入社式です。新入社員17人は人気のアクティビティー「ロングジップスライド」を体験しながら意気込みを語りました。

<新入社員>

「できることから少しずつ。愚直な社会人になります」

「静岡県が大好きなので、地域に貢献できる人間になります」「3・2・1頑張るぞー」

<フジコー 宮澤俊二社長>

「いやーもう素晴らしいですね。まず挑戦してもらいたい。成長してもらいたい」

例年、入社式は本社で行っていたそうですが、“現場”を体験してもらおうと今回、初の試みとなりました。

“体験型”の入社式はこちらでも。入社式の会場は電車の中。静岡鉄道の入社式です。こちらの入社式の様子はオンラインでつなぎ、家族も見られるようにしました。

<新入社員 高野竜乃介さん>

「自分が好きな車両で、このように入社式を行っていただき、すごくありがたい気持ちでいっぱい。この鉄道を実際に自分も動かす一員になれるんだなと、とても感慨深い」

厚生労働省によりますと、新入社員の3年以内の離職率は30%以上。各社、ユニークな策を打ち出し、囲い込みにも力が入ります。

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