3年ぶり全員出席 茨城県新採職員入庁式、決意新た

県の入庁式で宣誓する新採職員代表の平山侑さん(左)と堀江葵衣さん(中央)=水戸市笠原町の県庁

茨城県の新規採用職員の入庁式が3日、県庁で開かれた。コロナ禍のため、ここ2年間は代表者のみの参列だったが、今年は入庁者293人がそろって出席。緊張した面持ちで式典に臨み、決意を新たに県職員としてのスタートを切った。

入庁者は18~55歳で、男性168人、女性125人。退職者増加のため、採用人数は約20年で最多だった。氏名点呼の代わりに、新採職員の氏名をスクリーンに映し出す方式を初めて実施。マスク着用は個人の判断に委ねたが、多くが着用して出席した。

式典では、地域振興課に配属された堀江葵衣さん(23)=茨城県東海村出身=と医療人材課配属の平山侑さん(22)=神栖市出身=が新採職員を代表して登壇。「全体の奉仕者として、誠実かつ公正に職務を執行する」と宣誓した。

大井川和彦知事は「時代は想定外が当たり前になってきている。大事なことは自分の感覚で自分の頭で行動すること。それによって自分が成長し、社会や県への大きな貢献につながる。茨城を皆さんの力で生き生きとした活力のある地域に変貌させていきましょう」と訓示した。

堀江さんは「課題解決に向けて自ら考え行動し、当事者意識を持って取り組みたい」、平山さんは「さまざまなことに果敢に取り組み、よりよい県づくりを励んでいきたい」と、それぞれ意欲を語った。

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