成績不振の清水エスパルスが4月3日、ゼ・リカルド監督を解任しました。シーズン途中での監督交代は5年連続。何度も繰り返される光景ですが、果たして今回は浮上のきっかけをつかめるのでしょうか?
<清水エスパルス 秋葉忠宏新監督>
「オッケー?じゃあ元気よく行こう!」
3日午後、エスパルスの練習でひと際大きな声でチームを鼓舞していたのが秋葉忠宏新監督です。1年でのJ1復帰を誓った2023シーズンでしたが、開幕から不振が続き、J3降格がちらつく19位に。オレンジ軍団は既に正念場を迎えています。
過去を振り返ってみると…この5年間、エスパルスを率いた監督は延べ8人。攻撃的サッカーを掲げる監督もいれば、守備に定評がある監督もいて、いったいチームは何を目指しているのかと現場には戸惑いが生まれていました。
エスパルスOBの鄭大世さんはチームに明確なビジョンがあるのかどうか、疑問を投げかけます。
<鄭大世さん>
「今回の試合を見ていても選手たちがどういう風にプレーすればいいか明確なビジョンが見えなかったのが事実としてあると思う。良い選手たちがいて個があるにも関わらず、その選手たちが“迷子”という言い方をするのが的確かどうか分からないが、『力の入れどころが分からないな』と試合を見ていて思った。そういう細かいところのコミュニケーションが取れていないのではと思う」
再建を託された秋葉忠宏新監督は5日のルヴァンカップから早速指揮を執ります。選手の運動量を求めるタイプの監督でいまのエスパルスに足りないものを補えるか?秋葉監督の手腕が問われます。